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小説&エッセイ

便秘?米アレルギー?これが私の人生…!

作者: しぷくす

ご自由にお使いください。


「う〇ち」なる言葉が多用されます。コメディゆえに排便に関する描写があります。

苦手な方はブラウザバックをお願いします。




------便秘をご存じだろうか。

この世には経験したことない人もいれば、一生を便秘と下痢を繰り返す人もいる。そう、それが私だ。


お昼時にお食事中の方、まこと大変申し訳ないがこれからはなすのは大便の話だ。そう、うんち。うんことも言う。

私は生まれたのち、おそらく離乳食に切り替えたあとからだと思うが……小学1年生になった時は既に便秘だった。まぁ、その、快便だった記憶がない。3日便秘に苦しんだのち1日下痢に苦しむという謎サイクルを繰り返してきた。


便秘のつらいところは鬱々してしまうことだ。体は力が入らずしんどいし、お腹の中に硬い漬物石でも入っているように冷えて重たい。栄養が腸内で吸収されないからなのか、頭は働かないし起きているのもしんどい。

下痢ももちろんつらい。体が冷え悪寒が止まらない。そのくせ冷や汗がどぉっと出てお腹がひたすらに痛い。ぎゅるると内臓から全身を引き絞られているような感じがする。私の場合は便秘から下痢になるので、すぐには出てきてくれない。最初の下痢まで1・2時間は悪寒と冷や汗に苦しむだけ苦しむ。

ちなみに全裸でトイレにこもると悪寒がそこそこ収まる。なぜだろうか?


ちなみに踏ん張るために脱肛はしょっちゅうだ。ドルマイ〇ン軟膏を指に塗って肛門に押し込む。

おっとドルマ〇シン軟膏を嫌いにならないでくれ。私が勝手にただれた肛門に使っているだけだ。



閉じるのはやめてくれ。

話をもどそうか。


私はこの体質にひたすら悩み続ける青春だったが、解決のために行動しなかったわけではない。

病院に行った。腸内検査もしたしアレルギー検査もした。

腸内検査はまったく健康だった。薄いピンクで綺麗なものだった。血管が浮き出て充血してはいたが。

アレルギー検査については長くなるので後に話そう。


医者は特になにもおもわなかったようだが私は違った。腸内で炎症が起きているのであれば確かに便秘と下痢になってもしょうがない。であれば炎症を起こす食べ物を食べなければいいと私は考えた。

だがこの食物を特定するのが至難の業だった。うんちするくらい難しい。


最初に考えたのは添加物に農薬だ。だが5年6年と避け続けても効果はなかった。整腸剤はもちろん、藁にもすがる思いで様々な食品や補助栄養サプリメントを試しつづけた。

答えのない難題に一人立ち向かう……、どうしてこうも暗い高い壁の前に立つような気分になるのだろうか。うんちしたいだけなのに。




そんなある日、うんちすることしか考えていない私にもついに問題を解決する機会が訪れた。仕事で豪華客船に乗って商品販売することになったのだ。それが何と関係するかって?


船の上ではお客様はともかく船員たちに食べ物の選択肢なんてない。

主食は芋かオートミールだ。そして肉と冷凍された野菜と果物。


そう。船のうえでは便秘も下痢もしなかったのである!!!!


人生にこんなことは1日もなかった!それが働いた7カ月間も続いたのだ!

もちろん一度も便秘にも下痢にもならなかった。コロナには罹ったが。


私はうんちをいかにするか考えることから解放されたのである。「半年間」もだ。



半年間も快便だった。二十数年とその半年間とで何が違ったのか。食べ物だ。食べ物が原因だとはっきり証明されたのだ。そして船上で食べていない物もはっきりわかる。

主食だ。





米なのだ。





日本に帰り、意気揚々と芋とオートミールを主食に変えた。

もうあなたなら察しが付くだろう。出たのだ。「うんち」が。

1日一回!ちゃんと出たのだ!

私の喜びようはきっとあなたには想像できないだろう。たかがうんちと思っていることだろう。だがうんちは人生なのだ。人生はうんちなのだ。宗教ではない。事実だ。


であればだ。米アレルギーを持っているのかと疑うのが人の思考というもの。もちろん調べにいった。意気揚々と調べに行った。




結果は蛾アレルギーだった。米ではなかった。





この結果は私を悩ませた。とても悩ませた。うんちくらい悩ませた。

というのも蛾アレルギーは喘息を起こすもので腸内には関係しない。

米ではないのであればなんだというのだ。イクラ丼食べたい。


米が問題ないのであれば私だって米を食べたい。古き良き日本の伝統食だ。古事記に伝わる日本人のソウルフードだ。だが米が便秘下痢を起こしているのは事実。


だがすぐに解決策は見つかった。

米アレルギーに良いとされる米品種を見つけたのだ。


ゆきひかりとササニシキという品種だ。

ゆきひかりは北海道で地元で食べ続けられてきた昔ながらの品種らしく、米アレルギーに良いという売り文句だった。

近年コシヒカリ等もちもちした品種が出回る前は、ササニシキが昔からずっと食べられてきた米であり、これこそが日本人のソウルフード。DNAはここにあるのだ。




品種改良種が体に合わないなんて話ざらにある!!!

卵アレルギーだって田舎の山暮らし鶏卵食べたら治っちゃった人だって!





私は米アレルギーではないが結果に反映されなかっただけかもしれない。

そう思いなおし試すことにした。


まずはゆきひかりだ。

食べた瞬間お米の味がした。香り豊かであまりにもおいしい。しかしもちもち感は少ないという売り文句にしてはもちもちしていた。正直コシヒカリと変わらないもちもち感だった。冷えてももちもちだった。本当に昔ながらの品種か?


米を食べて胃に収めたあとは、消化が出来ず胃と体が重くなり寝てしまうのが常。

そう、そこまでは自分の体を理解しているのだ。

このゆきひかり、胃が重くはなりはしたが寝込むまではいかなかった。起きていられたのだ。

だがもちもち杉田。


消化できず便秘に苦しみ結局寝込んだ。




なぁぁんでぇぇ




では私を救ってくれる救世主はどこだ!うんちさせてくれ!!

これで駄目だったら日本人としてしばらく立ち直れないという背水の陣のもと、ソウルフードたるササニシキを試す。

炊きあがりは柔らかい。くちどけ良くほろほろと溶けるようだ。鼻にお米の芳しい香りが上ってくる。噛めば米の甘味があふれる。

私は米を噛むと甘味より口の中でシャバシャバしたえぐみを感じ、嫌いなのだがこれはいっさいくどさがない。美味しい。噛んでも噛んでも美味しい。




これで便秘になったら……そんな恐怖とともに飲み込み、胃に送り込む。


……胃が重くならない。不思議だ。それどころか胃がきゅぅとなって暖かくなってくる。

普段だったら胃がストライキして消化せず、炎症を起こし水ぶくれしてお腹がパンパンに妊婦状態になるというのに。もちろんその後は3日便秘だ。くやしい。





だが、その日のうちに私はうんちしたのであった。

その次の日は2度もうんちした。

その次の日の朝もうんちした。




うんちだったのだ。いやササニシキだったのだ。救世主は。

良かったら高評価よろしくお願いします。てへぺろ

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