1話
第1章はこちらになります → https://ncode.syosetu.com/n9532gp/
一応第2章からでも読めるようにした(したかった)けど、まだの方は第1章読んでから出直してきてね!
以下は第1章ラストの後書きに書いたことのコピペなので承知の方もいると思いますが、今一度読め!
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説明不足のところが多々あると思いますが「そっち(読者)が分かれ」くらいの気持ちで書いたので分からない、足りないと感じた部分はそちらが頑張って解釈なり考察なりして補完してください。
自分勝手ではありますが、反省はしてません。後悔もしてません。明らかなミス(意図的でない矛盾や誤字脱字など)以外は直す気もありません。つまりなにを言われても基本的に聞く耳を持ちません。どや。
ちょっとでも良かったと思ったら、どれくらい良かったか↓の☆で表してくれると嬉しいです。
感想とかレビューとかも嬉しいけど吐きそうになるんで↓の☆を入れてくれるだけでいいです。
──それでは、皆様に良き小説ライフがありますように。
初めましての方は初めまして、そうでない方はお久しぶりです。わたしは旅する葬儀屋を営んでおります、ホワイトと申します。
実はわたし、その界隈では結構有名な美少女なんですよ? どや。
以後、お見知りおきを。
ホワイトという名前はもちろん本名ではありません。葬儀屋を営んでいる者は全員、色の名前を語るのです。そういうことになっています。
わたしは白い髪に白い肌、白い旅装束を身に纏っているからそのようになったのでしょう。たぶん。
そんな汚れひとつない新雪のように真っ白で美しいわたしは魔力板に乗って魔力の輝きを捉え、地面スレスレを滑るように移動しています。
具体的な目的地はありません。雨雲を追いかけるように移動して、巡り合った死人を弔うことで得た収入をやりくりして旅を続けているのです。
「やりくりするほどの余裕はとっくに無いんですけどね」
というわたしのボヤキは耳を掻き毟る風の音で無かったことにされました。
そうは聞こえないかもしれませんが、結構深刻な問題に直面しています。空腹で行き倒れて餓死してもおかしくありません。
「おや」
そうこうしていたらようやく街が見えてきました。まあまあ大きな街です。ぐるりと大きな外壁に囲まれて、門番さんが長い槍を携えて警備をしています。
この街で仕事が見つからなかったらいよいよ路頭に迷うかもしれませんので、真面目に仕事を探しましょう。いい感じに雲行きも怪しいですし。
わたしが仕事を探すということは、死人を探すということになるので複雑な気持ちですが、背に腹は変えられません。他人の肌の冷たさを感じて、わたしの懐は温まるのです。
と、門番さんと目が合いました。
どうも。
「おばけだああああぁぁぁぁぁ?!?!?!?!」
「…………」
またですか。その反応はさすがに飽きちゃいますよ。
わたしの白い旅装束はどうもこういった勘違いを引き起こしやすいようなのです。いまさら変える気はありませんが。
「お疲れ様です門番さん。美少女のおばけではありませんが、美少女の葬儀屋のホワイトと申します。死んでいるおばけなんかより、生きてるほうが断然可愛いとは思いませんか?」
どや。
わたしはキメ顔でそう言ったのでした。




