妹えの思い
続きです
「私今日から一緒に住むから」
俺の頭はこの言葉についていけなかった、壊れた時計のように静かになり止まってしまったのだ、さっき付き合ったと思ったら次は同棲すると言い出したのだから当たり前だ
「えっ……住む…」
「うん、そうだよ住むから」
なんかもう決定事項みたいに進んでるんだけどいいのこれ
「通うじゃなくて?」
「通うぐらいなら一緒に住んだ方がいいと思って
ダメかな?」
顔をまた赤くして、照れながら聞いてきたらもうダメなんて言えない、可愛すぎる俺死ぬかも
「毎日通って世話してもらってるし、こちらからしたら逆に願うべき物を手に入れようとしている気がするけど本当にいいのか、俺だって男だし獣になるかもよ」
「獣って」
優奈は恥ずかしそうにしながらも口を開いた
「隼人ならいいよ」
この言葉を聞いた瞬間熱が体中を駆け回っていくのを感じて優奈から目をそらそうとすると優奈がさっきより赤くなってもうゆでだこ状態になていることに気づきどう返事をしていいのか考えているとその考えを遮るように声が入ってきた
「優奈どうだったー?」
その声の正体は青菜だった
「あっごめん、じゃましたねいい雰囲気だったぽいのに」
「いや全然大丈夫だそれでなんか用か?」
「なんか用かってそりゃ大事な妹の告白がどうなったか気になるじゃない」
何故か怒鳴られてる俺の横で優奈は固まっていた
「その、報告するのもなんだのだが付き合うことになりました」
「あはは、なんか親になった気分だよ変な感じ、でも良かった」
俺がすごい緊張してるのにそんなこと知らんという感じで笑っていると思ったら青菜の顔が真面目になりいつもでは考えられないような厳しい声になった
「優奈泣かしたら隼人でも許さないから」
青菜の顔はマジだった、いつもは見ない表情に二人とも呆気をとられた。少しの沈黙がありそこで何かを言わなければと思い心からの本心を言った
「大丈夫だけして泣かせたりしないちゃんと毎日笑って過ごせるようにする」
「隼人、お姉ちゃん恥ずかしいんだけど…」
優奈の声で笑いに包まれた
「ごめんごめんつい優奈のことになったらムキになっちゃって」
「ごめんとっさに言葉を選んだら本心が出た」
「本心って隼人恥ずかしい」
恥ずかしいと言いながら嬉しそうに頬を赤らめてもじもじしていた
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