四丁目の朝日 田舎伝説9
当時の女子・・
初潮以降も毎月たいへん・・
今のような生理用品がない時代。
みんな、ズロースに「ちり紙の束」を・・
ある程度時間が経つと、紙は真っ赤に。
夏場はにおいがもれないかも気になる・・
中学校以上でも、小学校と同様で「くみ取り、男女共用」便所が多かった・・
特に農村部では。
中学生になった女子は、ほとんどが初潮を迎えるので、
便所に「汚物入れ」が。
ただ・・
高校の中には、生徒の喫煙を取り締まるため、
便所の戸に「刷りガラス」がはめ込まれている学校も。
すべて和式なので、しゃがんで用を足すようすが外からわかる・・
現代なら人権問題。
さて、便所の個室ごとに置かれた汚物入れ。
白いホウロウびきで、丸い蓋が。
古くなると、ホウロウがあちこちはげて、地肌の金属が錆びて黒茶色に。
蓋には黒いプラスチック製のつまみが付いていて、
開けてから閉めるときに注意しないと、
「ガチャン」という音が。
くみ取り便所だと、女子はおしっこするときの音だけでなく、
生理中だと汚物入れの「ガチャン」も響く場合が。
蓋を開けて、いやでも目に入るのは、真っ赤なちり紙の束。
汚物入れがいっぱいになると、ちり紙が入らなくなって、
容器の周辺に捨てられる場合も。
(続く)