種族:虫人
筆者的にかなり凝った設定を考えていたので、書いていてとても楽しかったですね。
種族紹介の第五回目は戦うお爺ちゃん、源十郎の虫人についてです。意外とややこしい生態をしていますよ。
・種族概要
外見は二足歩行するスリムな虫、あるいは虫をモチーフにした鎧を装着した人間、である。二足歩行に四本の腕を持ち、多くの個体は翅を使って飛行も可能。人類と比較して高い身体能力を誇り、しかも希少種である甲虫人ともなれば硬い外骨格まで持っている。
高い知能と社会性を持ち合わせており、とある地方では一つの国家を形成している。その地方では人類の国家とも交流があることからも、決して狂暴なだけの種族ではないことが伺えるだろう。
卵生であり、成人した虫人同士なら見た目が大きく異なっても交配が可能。具体的に言えばトンボの虫人とバッタの虫人の夫婦も普通にいる。
生まれた時は虫人幼虫か虫人若虫と呼ばれる。虫人幼虫は巨大なイモムシで、虫人若虫は人間の赤ん坊と同じ位の大きさの虫人である。どちらとして生を受けるかは完全にランダム。
虫人若虫は生まれた時点で進化した時の姿が決まっているのに対し、虫人幼虫は幼虫期に何をしたかで進化先が変化する。
虫人幼虫は食事だけでも経験値が得られるのだが、この時期から魔物と戦うことで経験値を貯めた場合にのみ劣甲虫人へと進化する。モチーフとなる甲虫は、戦ってきた敵の強さと戦闘における活躍によって決まる。パワーレベリングは意味無し。
同じ劣甲虫人でもカナブンとカブトムシでは能力に大きな開きが出る。甲虫人においてカブトムシとクワガタは攻撃面における双璧であり、虫人の最強種として尊敬されている。
・戦闘能力
戦闘能力は平均してとても高い。純粋な身体能力もそうだが、四本ある腕を器用に使って数本の武器を同時に扱える事が最大の特徴であろう。
更にカマキリの虫人ならば産まれた時から【鎌術】を使えたり、水棲昆虫の虫人なら【水棲】を持っていたりと多様性もある。前述した虫人の国家であれば、平均的な戦士の戦闘能力は人類の熟練冒険者と同等である。喧嘩を売るのは無謀であろう。
一方で、ほぼ全ての虫人に共通する弱点が【火属性脆弱】。なのでどうしてもたたかいたいのであれば、火属性の魔術か武器を持って行こう。
種族選択時の強制取得能力は【幼虫】、【糸生成】、【毒耐性】、【火属性脆弱】の四つ。【幼虫】はステータスに大幅な下方修正が加わる厄介な能力。劣虫人になった時点で外れるが、これが幼虫期に戦うのが困難な原因である。
・人類社会における扱い
前述の地域を除き、優先的な討伐対象。というのも、虫人幼虫か虫人若虫から成人して虫人になった野良の個体は大変珍しく、またとても厳しい環境を乗り越えているので戦闘能力も高いので非常に危険。
それ以外は国から追放されたか逃亡した犯罪者なので、これはこれで質が悪い。故にどちらにせよ、姿が確認され次第狙われる事になる。
・プレイヤーアバターとしての性能と序盤のオススメ攻略法
プレイヤーの誰かが虫人の国を発見すれば、そこにいる大人の指示に従うだけで成虫まで苦労することは無いだろう。
ただし甲虫人を、その中でも最強種であるカブトムシやクワガタを狙うなら話は別である。死に物狂いで格上相手に戦うことになるからだ。
発見されるまでは既に発見されている森のどこかが初期位置となる。とりあえず成虫になるだけなら、黙々と食事を摂ればいい。だが、戦って経験値を貯めることに成功すれば甲虫人に成りやすい…かもしれない。
・進化のフローチャート
前述したように、幼虫期の行動によって変化する場合がある。
虫人幼虫または虫人若虫
→劣虫人
後追いのプレイヤーはかなり楽が出来る種族。
しかし、カブトムシに成りたければ
①幼虫ガチャで50%に勝つ
②幼虫時代にガンガン戦う
という条件があります。しかも最終決定には戦い方のログが関係してくるので、「コンナハズジャナイノニィ!!」となる可能性も。