種族:岩触手
この設定資料集を書くきっかけになった種族の解説。
原典や他の作品と大きく異なると思われますのでご注意下さい。拙作は『オリジナル設定』もウリですからね!
第二回は我らが触手ヒロイン、アイリスの種族である岩触手について解説していきます。
・種族概要
系統としては植物系。なので触手を厳密に言えば蔓だが、蔓の本来の用途とかけ離れているので触手と表記する。
見た目は普通の岩にしか見えない。しかし岩の窪みやひび割れは触手の射出口であり、気付かずに近付いたことで補食される被害者が毎年一定数でる。
『岩』に見えるのは発達した細胞壁で、本物の岩ではない。しかし、見た目は岩石そっくりであることから『岩』触手と名付けられた。実際、ただの岩に擬態しているので強ち間違ってはいないのかもしれない。
光合成も可能だが、基本的には触手を用いて捕らえた獲物を補食する。補食の方法は触手に通っている補食用の管を獲物に突き刺して体液を啜る、という手段をとる。蚊のようなもの。
このせいで死体の発見が非常に困難。群れる習性は無いが、多数住み着く場所で行方不明者が出たら大体こいつのせい。
そして最大の問題点は移動速度。これが非常に遅い。後述するが、種族選択時の強制取得能力に【鈍足】があるほどである。
これは気付かずに近づいた獲物を捕らえる、という受け身の狩りをするので、素早く動く意味を失った結果である。
一応、脚はある。地面との接地面には短い触手が無数に生えている。ウニと似ている。環境の変化などで狩場を変える必要を迫られる事があるから。
・戦闘能力
強さに関しては、素人では絶対に勝てない。ただでさえ発見が困難なのに、素早く、そして自由自在に動く触手と硬い細胞壁の防御を誇るからである。ただし、弱点を知っていれば大した脅威ではない。
プレイヤー化した場合に強制取得する能力は、【捕獲】、【奇襲】、【鈍足】、そして【火属性脆弱】。ここからわかるように、使い手の多い【火魔術】が弱点なので野生では奇襲に失敗した時点で敗色濃厚だ。
素人を音もなく仕留められるが、熟練の冒険者相手だと一方的に狩られてしまう。そんな魔物。
・人類社会での扱い
討伐推奨。素人やそれと変わらない新人冒険者が被害に遭いやすいので、熟練者には見つけ次第討伐するように依頼される。
民間人の被害が多いため、強さと比べて報酬がいい。なので一般人にとっては見えない恐怖だが、見つけられる者にとっては臨時収入扱いである。
・プレイヤーアバターとしての性能と序盤のオススメ攻略法
ファースの近郊には存在しない。魔物プレイヤーは誰でもいいので付近をプレイヤーが訪れたことのある場所から最も近い同族の巣や集落、または群生地が初期位置となるため、いずれも無かったアイリスはファースから北の山の比較的安全な位置に出現することになった。
もし、そのエリアが解放されてからプレイを始めるなら、【捕獲】と【奇襲】で弱い魔物を狩りつつ熟練者が近付いた時は息を潜めるといい。巧く立ち回れば、いつの日かその辺り一帯で最強の魔物にもなれるだろう。
・進化のフローチャート
劣岩触手
いかがでしたでしょうか?自分でも軽く引く位にヤベー種族になったと思っております。
次回は小鬼を予定しております。