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超絶?日本文学の異才たち、ベスト50人、今こそ彼らの根源に帰れ。堕落した日本文学の再興のために。

作者: 舜風人

日本における純文学(小説)の現在は、そりゃあ深刻な衰退現象ですよ。

崩壊現象が止まらない?といっても過言ではないでしょう。

今、そもそも、誰が小説なんて読みますか?って言うハナシですよ。

その昔、通学電車で、女子高生が一斉に文庫本を読みふけっていたなんて

今そんな光景、ありますか?っていう、ハナシですよね。

ありえません。あるはずがないです。

今、

漫画雑誌だって販売部数が激減で休刊したという雑誌だってあるというじゃありませんか?

今は、ほかにいくらでもゲームでも、コスプレでも、楽しみはありますから

しこしこと、文庫本読むなんて、だれがしますか?

っていうことですよね?



ところで、、

前置きが長くなりすぎましたね?

本題に戻ります。


ここ最近はその昔のような破滅型文士、、いわゆる

無頼派の小説家っていなくなったと思いませんか?


典型的な例でいえば


太宰治とか(あまりにも有名なんであえて解説はしません)


坂口安吾とか    「私は海を抱きしめていたい」「白痴」「桜の森の満開の下で」

「夜長姫と耳男」「青鬼のふんどしを洗う女」

          「風博士」「堕落論」と、いくらでも超絶な?名作が

           出てきます。

安吾は、うれしいことに「あおぞら文庫」(ネット図書館)ですべて無料で読めます。


と同時に?

いわゆる青春教員小説?、青春サラリーマン小説?というのも、今は

ないですよね。


具体的例でいえば


源氏鶏太とか  「三日、三月、三年」

         彼の作品は其れこそ無数?にありますが今誰も読みません。

石坂洋次郎とか、、「金の糸 銀の糸」「日の当たる坂道」



さらにさらに、

いわゆる、青春性典モノの分野ですね。

その代表者が私は富島健夫だと思うのですが。「雪の記憶」などもいいですよね。

この分野も今では絶滅状態ですよね。

富島健夫の小説もそれこそ、無数?にありますが「幼な妻」なんてのは今でも記憶してる人もいるかも?

関根恵子主演で映画化されましたので、関根恵子、、衝撃的?でしたよね?

現役女子高生で17歳で幼な妻って? それって、、だめでしょ?

処で、、、

今ほかにいくらでも情報ツールがありますからこんなもので

思春期の目覚めを学習する必然すらない?ということでしょう。


以上のようなほぼ絶滅分野以外にも、


どこにも分類できないような作家たちもいましたよね。

個性的で屹立していて、独自で、





例えば、、、、、、、




埴谷雄高   「死霊」             これはもはや哲学だ。

深沢七郎   「笛吹川」             民話的なむごたらしい歴史ドラマです。

上林暁    『聖ヨハネ病院にて」        心を病む妻の介護を描く病妻ものの古典。

山川方夫   「愛のごとく」           孤独な魂が求める愛の真実。

芹沢幸次郎  『巴里に死す」          ノーベル賞の候補にもなったとか?

島尾敏夫   「島の果て」        島の娘の愛は何があってもひるまない。

       「死の棘」         これを読むと結婚するのがいやになるかも?

久坂葉子   「幾度目かの最期」        破滅型の天才少女の作品です。

柴田翔    「贈る言葉」            青春への永遠のレクイエム。

耕治人    「そうかもしれない」        がんの老人と認知症の老妻

田中英光   「魔王」「オリンポスの果実」   青春ってこんなにもまぶしいのか?

中村真一郎  「恋の泉」

川崎長太郎  「抹香町」           いわゆる市井の日々を描いたし小説。

藤枝静雄   「春の水」

久世光彦   「早く昔になればいい」       すごく陰惨で、恐ろしい狂想

                         のメルヘン?です。

吉行準之助  「星と月は天の穴」       画家と女子学生、そして娼婦

葛西善蔵   「子をつれて」 

三島由紀夫  「美しい星」         

折口信夫   「口ぶえ」          旧制中学が舞台の美少年と同性愛

矢田津世子  「全集」         薄命の美人作家のくらーい短編小説集

鍋島一緋   「一号室のないホテル」   匿名作家の描く、性的恋愛小説

村松友視   「時代屋の女房」     夏目雅子で映画化されました。

大庭みな子  「かたちもなく」

室生犀星   『蜜のあはれ」     金魚と老人の幻想恋愛ってすごくないです

か?

芥川龍之介  「妖婆」「二つの手紙」(あおぞら文庫にあります)

太宰治    「トカトントン」

中井英夫   「人形たちの夜」

三好京三   「子育てごっこ」でデビュー。その後その養女との

        確執があったりマスコミをにぎわしました。

森敦     「月山」で注目される。孤高の異色作家として名をはせる。

胡桃沢浩司  「黒パン俘虜記」は傑作ですが、その後商業作品ばかり書いてましたね。





















まだまだいくらでも?出てきそうだが、、

とりあえず、この辺でストップしておきます。


いずれにしても、

文学全体の衰退と衰微、、は歴史的必然?なのでしょうか?

でも

もしもあなたが今でも

というか

今更でもなく


文学の可能性を信じているなら


こうした上記のような日本文学にこそ、その

衰退化への救済の萌芽があるのだということを

私は付け加えておきたいと思います。

もう一度のこれらの小説の

再読作業が必要です。

そこからじゃあもう一度,昇華して


再結晶化してリライトすることこそが最重要なのではないでしょうか?

でもそれらの作業によって。

本当に文学の黄金時代が再来するのか?

文学(小説)が再生できるか?と言われれば

悲しいかな。

私の個人的意見では悲観的でしかないですが。





付記

ここでは純文学系に限っており、SFやミステリー小説は除外しています。


(ちなみに、SFでは


 「幻詩狩り」、川俣千秋

 「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」ムラカミ・ハルキ

 「マイナスゼロ」広瀬正


                    が必読ですね)


上記で、取り上げた

個々の純文学作品(小説)の詳しい解説・論評は面倒なので、とりあえずしません。

というのはもしもこれらの作品解説を始めたら

まあ、、一つの小説の解説だけでも、5000字くらい使ってしまうだろうから

そんな余裕が今、私にはないので、

ここでは出来かねるということです。


興味があればご自分でお調べください、ただ、、これらの小説をいざ実際に読んでみたいといってもすべて絶版でしょうから、まあ、アマゾンからでもネット購入するしかないでしょうね。


気が向けばいくつかの作品については後日、詳しく、解説論評するかもしれません。


























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