表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

少女たちの物語

瑠美亜の遠足

作者: 雪野つぐみ
掲載日:2014/06/12

「はあ……」

遠足。これがここまで憂鬱なものになると誰が予想しただろうか。

バーベキューとか水族館とかさ、そういうのならまだいいよ。

なんで、よりによって、“山登り”なのよ!

インドア派のわたしには苦痛そのものだ。日焼けするし。

って、そんなことはこの際どうでもいい。

現状は想定外。ここは山中。

“遭難中”なのだった。


数時間前まではみんなと一緒だったはずだよ?

それがどうして……

確か誰かに足引っかけられて転んで斜面転がって……

木に激突してそこから少し降りて、今に至る。

山道を外れた深い森の中。

人通りはゼロ。

誰かが見つけて助けてくれる可能性もゼロに限りなく近い……

熊が出ないっていうのはまだ救いかな。猪とか猿出るけど。

自力で下山しないといけないのか……

いや、もうこのままここで死のうか……どうせ誰も悲しまないし。

理不尽な生に抗う意味もない……

日の暮れた山の中、そんなことを考え出した。

横になる。もう服が汚れるとか気にしてらんない。疲れた。眠い。

明日生きてたら下山しよう……


雀の声がする。

あ……これ、死んだ?死んじゃった?

まあしょうがないか……寒かったし。

わたし、なんで死んじゃったんだろうか。凍死?落下死?

目をあけて起き上がる。

ゴンッ!痛っ!

なんかに頭ぶつけた……

どうやら二段ベッドの上に頭ぶつけて……脇で女の子寝てて……

死後の世界どんなところよ!

女の子が顔をあげる。すごく友達そっくり。

「……霜除さん、起きたんだ?」

「……はい」

「良かったあ!お姉ちゃんの友達がうちに連れてきてくれたんだけど、本当に良かった!」

……どゆこと?

「お腹すいてるよね?なんか食べる?」

ぐう、とお腹が鳴る。

「すみません……」

「いいの!ていうか、同級生だから敬語はやめてほしいなー」

「……もしかして、初原ちゃん?」

「見てわかんなかったの?ひどいなー」

「……ごめん」

「じゃあちょっと待っててね」

そういうと彼女は部屋を出てった。

えっと、まず、わたし生きてる。

遭難して野宿してたところを初原ちゃんのお姉さん(茜さんって言ったっけ)の友達に助けてもらった。

多分ここは初原ちゃんの家。

で、あってるよね?


しばらくして、食パンとバナナ持って初原ちゃんが戻ってきた。

「ごめん、すぐ食べられるのってこのくらいで……」

「ごめん、ありがとう。頂きます」

食パンをほおばる。

この上なく美味しい!空腹補正のせいかな。


食後。

「あのさ、助けてくれたお姉さんの友達って、誰?」

「んー……確か、椎名さん……だったと思う。お姉ちゃんの学校ではそこそこ有名人らしいよ」

「学校の有名人って……」

「あ、不良とかそういう意味じゃなくて、霜除さんと一緒でオカルトとか研究してるらしいよ。本当に魔法が使えるとか言われてるの」

「へえ……お礼のついでに話してみたいな……」

「お姉ちゃんに相談してみようか?」

「いいの……?ごめん頼みます」

「わかった……あ、もうこんな時間じゃん!霜除さん、わたしの制服の予備貸すから着替えて!学校行くよ!」

「え、でも……」

いじめの標的(ターゲット)のわたしと仲良くしてるのバレたら初原ちゃんまでいじめられる……

「いいからいいから!」

「……ごめん、借ります」

一分もかけずに着替え。

「…じゃ、わたし、先に行くね!」

初原ちゃん置いて学校にダッシュ!

って、もう追い付いてきた!


その日の放課後。

茜さんに椎名さんの家を教えてもらった。

大きなお屋敷。きっとすごいお金持ちなんだろう。

椎名さんってどんな人なんだろうか。

ドアベルを、鳴らした。


…まず最初に謝罪します。

「これ、全然遠足の話じゃないじゃん!ごめんなさい!」

あと高校生の方が約二名、名前出てます。


一応、補足ですが、瑠美亜と美里はもとから仲が良かったのですが、ある件から瑠美亜がいじめられるようになり、巻き込むのを恐れて瑠美亜は美里と会わなくなりました。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ