第八話
だいぶ、時間がかかってしまいました。
なのに短いです。ごめんなさい。
それでは第八話です。楽しんでくだされば幸いです。
全国に複数作られている学園都市。その内の一つ、神宮学園。
2年B組の教室の中、授業も終わり今は休み時間、教室は喧騒に包まれている。
「あれが、担任か……」
俺の声が周囲の声に混じって消えた。
「あれが担任よ」
溜息をつきながらの声は大町さん。
ポニーテールを揺らしながら話をする大町さんもこころなしか少し疲れているように見える。
朝の一件はなんだったのか、今ではもう昨日と同じ様に接している。
「そうなのか…」
深く息を吐きながら、机に突っ伏す。
どうでもいいが、朝からずっと疲れが蓄積していってる。
「わたしは面白い先生だと思うけどな~」
「さっさと慣れろ」
小倉さんに滝村も話に加わってきた。
「そうはいってもな」
「なに!? 私達は入学したときからあれが担任なのよ」
大町さんの勢いについ気圧されてしまう。
「一年もすれば、さすがに慣れる」
「あははは…」
滝村の言葉と小倉さんの笑い声が俺の耳に届いた。
数十分前
「幾千、幾億。幾度と無く陽が沈もうとも、我という陽は決して沈まぬ。我が名は|明星
令白夜!」
暗室のように暗い教室の中、謎のスポットライトに照らされた男の声が響いた。
いきなり教室が暗くなり、パニックになったクラス。
そこに颯爽と現れたこの男は教師地の中から音という音を消した。
白衣にネクタイ、灰色の髪の男性はそのまま無言で黒板の前にいくと、
「それでは授業を始める」
授業を始めた。
昨日からクラスメイトになった2年B組の皆は何事も無かったかのように授業を受け始める。
…………え!? いいのか!? 皆それでいいのか?
だいいち、あの人だれ? 普通に物理の授業始まってるけどさ…
白衣の男は黒板に公式を書いていき、解説を踏まえながらも授業を進めていく。
あれ? 転校生の俺には何の反応もないのか?
この時期の転校だから先生達は全員知ってるのか
俺は釈然としないまま、俺はノートをとり始めた。
「こんなつまらない授業より、私には闇の使徒を狩るという使命があるのだが…」
ときおり、理解不能な言動をするが、授業自体は進んでいる。
明星令白夜って名前はともかく、先生だな。
「まあいい、ここで力を蓄えるのも大事だろう」
……言動はともかく、先生だな。
「さて、この問題を……」
教室を見渡す先生。
その視線が俺に定まると静かに顔に手をあて、もう片方の手で俺を指差す。
「誰だお前!?」
「今頃ですか!?」
思わず叫び返してしまった。
「私の2年B組にお前のようなものはいないはずだが……」
「転校生ですよ、聞いてないんですか?」
俺の一言で先生の雰囲気が変わった。
「ほう…すると、お前がゴルディアスか?」
「そう…ですけど」
含みのある笑みをしながら歩み寄ってくる先生。
授業中ですけど、いいんですか?
俺の机の前まで来た先生。
目と目が合う
「クッ……静まれ、我が右腕よ…………」
急に右腕を押さえてうずくまる先生。
今気付いた。白衣の下、ネクタイじゃなくてシャツにネクタイがプリントしてある。
「これは、共鳴している!? まさかお前は、黒衣の……」
俺がなにも言わなくても、話は進んでいた。
「いや、やめとこう、そうか、お前が」
先生は「楽しみが増えたな」と呟くと、白衣をはためかせ教室を出て行った。
あれ、授業は?
そのまま、授業は終わった。
彼は我が2年B組の担任。神宮学園の物理教師の一人で名前は自称、明星令白夜。本名なのかどうかは誰も知らない。
突拍子も無い行動、理解不能な言動で教師陣に加え、生徒たちも迷惑させている要注意人物。クビになってもおかしくないのに、誰も彼に逆らえない。彼を注意できるのは教育指導兼2年B組の副担任の高松先生だけ。
と、大町さんが教えてくれた。
「速く慣れなきゃ疲れるだけよ」
大町さんの声に俺は「そうだね」と返す事しかできなかった。
短く、早く、投稿していきたいと思います。
それでも次の投稿は未定です。
誤字・脱字など、おかしなところがあったら教えてください。修正します。
感想、アドバイス くださると嬉しいです。