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イカダついに壊れる

港街からマルタ王国の王都を目指すのだが移動手段はあれしかない


「レーヴェくん、イカダを出して」

「はーい」


アイテムボックスからイカダを出して、全員乗れるか確認する。


「行けるでしょ」

「妾には狭いんじゃが」

「玉藻が狐になればいいんでしょ」

「あれはのう」

「レーヴェくんが撫でてくれたり毛づくろいしてあげるって」

「それなら仕方ないのう」


玉藻は狐の姿になり、尻尾は9本なのだが


「玉藻、尻尾の数」

「減らすと妾の威厳がないのじゃ」

「踏まれても知らないわよ」

「ぐぬぬぬ、仕方ないのう」


「レーヴェ殿、九尾にしか見えないのですが?」

「玉藻は九尾の狐だよ」

「大和国に伝わりし生きた伝説なのですが」

「そういえば、ヤマタノオロチが討伐されたと聞きました。」

「凛ちゃん、それは僕とミリーさんが狩ったよ」

「父上」

「我らは凄い御方に助けていただいたのだな」


親娘揃って僕に尊敬の眼差しが眩しい


全員イカダに乗り込み出発、行きと同じでミリーさんが風と水の精霊を操り、爆速で川を登っている


「ピィ」

「暖かいよ、ありがとう、フィクス」


フィクスは水が近くにあると僕の服の中に隠れる、季節は春になったくらいでまだ寒いからとても助かっている


「ミリーさん、速度上がってない?」

「中級精霊たちも手伝ってくれているのよ」


あっと言う間に王都の城門が見えてきた。


「大和国とはまた違う建物ですな〜」

「父上、着ている服も違いますね」


この親娘、大和国で良く着られる着物を着ている。僕的には忍装束の方が格好いいんだけど


「王都に到着よ」


全員がイカダから降りるとイカダはバラバラになり、流れていった。


「レーヴェくん、大和国に来る時もこんな感じだったの?」

「そうだよ、またイカダで登って山を越えて森の中を突き抜けたら僕の住んでいた村だよ この国とは別の国なんだよ」

「まだまだ遠いのね」

「本当はフィクスに乗って飛べたらもっと早いけど」

「ピィピィ」

「なんて言ってるの?」

「すぐに大きくなって役に立つって言ってる」

「私もフィクスの背中に乗ってみたいからよろしね」

「ピィ〜」


王都に入るには門の前で身分証明書を見せなければならない、玉藻は引き続き、狐の姿のまま


いつも通り、玉藻は僕の従魔ということで王都に入ることが出来た。


「出発は2日後、王都の散策ね」




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