才賀父娘
黒尽くめの人、才賀伴助という名前らしい、抱えている女の子は才賀凛、小柄で年齢は僕と同じで驚いた 鑑定結果なんだけどね
「助けてもらいかたじけない」
「で、話を聞かせてもらえる?」
才賀伴助は忍者の隠れ村、才賀の里で上位の忍者だったらしい、仕事から帰ってくると奥さんは何者かに惨殺されており、娘は毒を飲まされていた。
才賀の里での治療は出来ないと判断し、西都に向かう途中で今にいたる
「里を出たのは正解ね、毒の正体も分からないのに西都に行って無駄足になる可能性もあったわ」
「それと抜忍になってしまった。時期に追っても来るだろう」
「なら、私たちと来なさい」
「迷惑なのでは?」
「追ってなら私たちが処理するわ、レーヴェくんの成長の糧になってもらうけど、この国を出るからいいタイミングよ」
才賀父娘が加わった。
「あ、起きた 気分はどう?」
「え、苦しくない」
「凛、その恩人が治してくださったのだ」
僕を見て驚いた表情をしている。
「助けていただきありがとうございます。一生掛けても返せない恩義をこの身1つでお願いします。」
僕は才賀父の方を見る
「凛もそう言っている。レーヴェ殿あとは頼む」
「託すみたいな言い方はやめてよ」
「凛の覚悟でもあるのだが」
「じゃあ、僕と凛ちゃんは友達、上下も身分も関係ないそれでいい?」
「はい、ありがとうございます。お館様」
「僕はレーヴェ、レーヴェって呼んでよ」
「レーヴェ様」
「友達に様はいらないよ、どうしてもならレーヴェくんでお願い」
凛ちゃんはなぜか膨れっ面
「凛、負けを認めよ 我等の恩人は上下ではなく、友や仲間として受け入れてくれているのだ」
「ですが父上」
「そうそう、僕は凛ちゃんと同じ歳だよ」
身長の差は遺伝もあるけどよく食べて寝るこれで十分なんだよね
才賀の里からの襲撃は無く、1年振りに港街へ到着した。
「私は船のチケットを買ってくるわ」
「俺は情報収集でも」
「父上、私も」
「凛はレーヴェ殿の護衛だろ」
「そうでした。」
「護衛とか大丈夫だから男の僕が凛ちゃんを守る側なんだよ」
「にゃ〜(天然)」
「ホッ〜(たらし)」
「ピィ(いちご)」
「妾も言われてみたいぞ」
僕は凛ちゃん、玉藻を連れて街の中を散策してみた。
「西都と比べて海の魚は安いな」
「西都までの移動を考えるとこうなるはずじゃぞ」
可愛いお腹の鳴る音が聞こえる
「凛ちゃん、串焼きでも食べる?」
「うん、食べる」
近くの屋台で売っているイカの丸焼きを買って凛ちゃんに手渡す
「コリコリして美味しいわ、ほらレーヴェくんも」
凛ちゃんのイカの丸焼きを受け取り一口噛じる。コリコリしておいしい、凛ちゃんに返しておいた。
一通り見てからミリーさんと合流するため、集合場所へ向かった。




