ゴブリン大討伐1.5
アーサーとミラは部分強化を足に施して全速力で村へ向かっていた。
「アーサー兄、早いじゃん」
「今回は緊急だっただけだよ、明日は筋肉痛だね」
アーサーは笑いながら言っているが余裕がありそうだ
「ミラ、村に着いたら分かれて行動だよ」
「私がお父さんの所でアーサー兄はお母さんの所に行くんでしょ」
「それであってるよ」
村に到着した2人は分かれて行動する。
アーサー視点
魔力はまだ余裕がある。急いで診療所へ
「お母さん」
「どうしたのアーサー、珍しいわね」
「森にゴブリンが10体現れたんだ。」
「すぐに討伐隊の編成が必要ね」
この国には『ゴブリンが10体以上いれば集落がある』ということわざがあり今がその状況
「ミラとレーヴェは?」
「ミラはお父さんの所だよ、レーヴェはゴブリンの集落がある場所を探してるよ。」
「は?」
「レーヴェが気配を消したり、木の上を移動したり、弓も使えるから適材適所って言っていたよ」
「エルフの斥候と同じ動きよ ミリーが教えたのね」
お母さんは診療所を閉めて、家に帰って装備を取りに行き、僕は家の前で待っているとミラとお父さんが帰って来た。
ミラ視点
村に到着した後、アーサー兄と分かれて行動した。家の畑に行くとお父さんの姿が無かったため、自警団の訓練所に向かった。
「ミラちゃん、急いでどうしたんだ?」
「おじさん、お父さんはいる?」
「いるぞ」
「ありがとう」
訓練所の中に入り、お父さんを見つけた。今は休憩時間のようだ。
「お父さん、緊急よ」
「どうした、ミラ」
「森にゴブリンが10体現れた。」
「それは緊急案件だ、お前らゴブリン狩りに行くぞ」
お父さん以外の自警団の人たちはレザーアーマーにそれぞれ得意な武器を持った。
お父さんは自警団の人たちに森の入り口で待機、だけ言い、私と家に帰ることに
「アーサーとレーヴェは?」
「アーサー兄はお母さんの所、レーヴェはゴブリンの集落を探してるわ」
「レーヴェが1番、危険だろ」
「レーヴェは気配を消せたり、木の上から移動したり、弓でゴブリンを仕留めてるわ」
「ミリーの斥候の仕方と同じだな」
「ミリ姉と同じなの?」
「エルフは森の中に住んでいるからな、森の中のエルフとほぼ同じ動き方だな」
小走りで話していると家に到着した。
「アーサー、マリーナは?」
「今、装備を取りに行ってるよ」
「俺も装備を持って来るから待ってろ」
数分後、冒険者時代の装備したお父さんとお母さんが出てきた。
「格好いいだろ」
「森の中でマントは邪魔にならないの?」
「ミラ、マントも装備の1つなんだぞ」
「冒険者になったらレザーアーマーかスケイルアーマーにするわ」
誰もお母さんの装備に関しては触れないようにしていた。
「マリーナ、綺麗だぞ」
「子供たちの前よ」
「お父さん、お母さん」
「さっさと行かないとレーヴェが殲滅してるわよ」
森の入り口で自警団と合流してから森の中を進んだ、お母さんが全員に速さが上昇する魔法掛けたため、予想よりも早くレーヴェと別れた場所に到着した。