卵孵る
西都に戻って来た僕たちはそのまま冒険者ギルドへ
「片付けて来たわ」
ミリーさんを先頭に玉藻におんぶされている僕、アイテムボックスの容量がギリギリ過ぎてかなりきつい
解体場に向かい、ヤマタノオロチの頭を8つ、アイテムボックスから出した。まだきつい
「討伐証明になったでしょ 身体は・・・・ここじゃ無理ね」
ヤマタノオロチの身体は大きい、西都の冒険者ギルドの土地面積よりも大きい
「レーヴェくん、何日か持てる?」
「無理無理無理無理、風邪引いた時よりも辛い」
冒険者ギルドの職員さんが提案を出してくれるが
「西都の中央広場に出すのは?」
「う〜ん、建物が何軒か潰れてもいいなら」
「あとは街の外ですね」
「そうなると、品質が落ちるし、死体でも素材を欲しがるやつらに狙われるわ」
「なら、外で解体してここに出してもらえれば」
「レーヴェくん、解体したヤマタノオロチをまたアイテムボックスに収納出来る?」
「魔力が足りないがダメ」
「外に出すから冒険者ギルドで運びなさい、暇してる連中を使う機会よ」
僕たちは街の外に出てヤマタノオロチの残りを全て出してから冒険者ギルドが率先して動いてくれるので御役御免
「楽になったよ」
「レーヴェ、今夜は大人しく寝るんじゃぞ」
「そうね、たまには玉藻もまともな事を言うのね」
卵と一緒に寝る、今日に限ってはミリーさんも玉藻も同じベッドに入ってこない
そして朝、突かれて目を覚ますと
「君だれ?」
「ピィピィーピィ」
赤く燃えているように見えるヒヨコが目の前にいた。
「にゃあ~」
「ピィピィ?」
「ノワールを見えているんだ」
「ホッホホ」
「ワイズ、あれは?」
「ピィ?」
「あれはフェニックスじゃな」
「ピィ」
「フェニックスか〜フェニはちょっとな」
「ピィ?」
ミリーさんたちが起きてくるまでの間、フェニックスの相手をして楽しんだ。