緊急依頼3
レーヴェはヤマタノオロチの尻尾を『アビスブレイド』を使い斬り裂いた。
「レーヴェくん、斬り落としたね」
「でも、結果的に尻尾の中の確認だから」
レーヴェとミリーはヤマタノオロチの尻尾の中身を確認するが中には宝刀なんて何もなかった。
「何もなかった。」
「大和国神話ってお話でしょ、多少の脚色はあると思うから茶々と倒してしまいましょう」
ヤマタノオロチの8本の首を切り落とす。『アビスブレイド』を使い一気に2本斬り落としたが魔力を大量に消費するため、連続発動はとても厳しい
「ホッホホ〜」
「光の精霊魔法か、分かったやってみる」
シルバースフィアを剣状態のまま、光を剣に集めるようなイメージで
「『エンチャントライト』」
剣は白く光輝いている。
「ホッホホッホ」
「これはただの光属性をエンチャントしただけで精霊魔法じゃないんだ」
「ホッホ」
「ワイズ、頼んだよ」
ワイズに協力してもらい、白く輝きシルバースフィアに魔力を注いでいくと剣身は黄金に輝きだした。
「ホッホ〜」
「『ゴールドグリッター』これが光の精霊魔法」
「ホッホホ」
「僕のオリジナルなの」
「ホッホ〜」
「うん、分かった」
黄金に輝くシルバースフィアで残りのヤマタノオロチの首を斬るのだが、斬っている感覚がないくらい斬れ味が良く、魔力消費も少ない
「にゃ〜」
「長期戦を見越して精霊魔法のエンチャントを覚えた方がいいんだ」
エンチャントは物に属性の効果や能力を付与する魔法、精霊魔法のエンチャントだと効果や能力が高すぎる。『アビスブレイド』のような放出系ではなく、身体強化と同じ持続系の魔法のため魔力消費量は少ないが消費されていることに変わりはない
「ミリーさん、終わったよ」
「レーヴェくん、お疲れ様 こっちも終わったから回収して報告に行きましょう」
アイテムボックスの中にヤマタノオロチの死体を全部なんとか収納出来た。
「ミリーさん、魔力がギリギリだから戦闘出来ないからよろしくね」
「お姉さんに任せなさい」
「妾からして見ればミリーはお婆さんじゃのう?」
「なんか言った?玉藻」
ちょっと怒っているミリーさん
「ミリーがお姉さんなら妾は愛らしいペットじゃのう」
「そういうことにしといてあげるわ」
馬車は西都に向かって走りだした。