緊急依頼2
ヤマタノオロチの移動速度が遅いため、馬車で先回りして早速準備に取り掛かる
とっても大きな深めのお皿を8個並べる。このお皿は木製で昨日のうちに急遽作った。
「ミリーさん並べたよ」
「お酒はヤマタノオロチが見えて来てから注ぐようにね」
「は〜い」
お酒の方は『大蛇殺し』という名のお酒で大和国神話でヤマタノオロチが飲んでぶっ倒れたという話が語り継がれている大和国でしか作られていないお酒
「レーヴェよ」
「どうしたの?玉藻」
「妾にちびっとばかし飲ませてもらえんかのう〜」
「玉藻に飲ませるお酒はないよ」
「なっ!!」
「契約内容の更新をしないとね」
「それだけは〜」
玉藻との契約内容はとてもゆるゆるらしい、契約内容の更新はいつでも可能だ
ヤマタノオロチの姿が目視で確認できるくらいになったので8枚のお皿に『大蛇殺し』を注いでいく
「玉藻、他の冒険者からの横入りがあるか分からないから見つけ次第阻止」
「御意」
ヤマタノオロチはお皿の中に入っているお酒に気づいた、それぞれの頭がお皿の中のお酒をペロペロっと舐めていくヤマタノオロチ
そして『大蛇殺し』飲んだ、ヤマタノオロチは大きな巨体を揺らしながらぶっ倒れた。
「まずは尻尾を斬り落として宝刀があるか確認しないとね」