緊急依頼
そろそろマルタ国の方に戻ろうかとミリーさんと話しながら食糧を買っていると、慌ててこちらに向かって走ってるおじさんがいた。
「み、見つけた〜、ハァハァ」
「その制服、冒険者ギルドの職員ね」
冒険者ギルドの職員は制服を着ている。大和国でも着物ではなく制服を着ているのだ、僕的に着物の方が色気があると思う。前にミリーさんに着物を着るように催促したらエッチって言われたんだ。
「緊急の依頼なので冒険者ギルドに来てください」
「レーヴェくん、行くわよ」
「はーい、緊急って拒否権ないやつだよね」
「そうよ、この国にSランク冒険者はいなかったわよね」
「は、はい、Sランクに近いと言われている冒険者が2人ほどいますが」
冒険者ギルドの職員のおじさんは走ってギルドへ戻って行き、僕とミリーさんも冒険者ギルドへ向かう
冒険者ギルドに入るとすでに多くの人でいっぱいだった。
「S級指定のヤマタノオロチが長い眠りから目覚めて行動を開始しました。冒険者ギルドからはヤマタノオロチ討伐の依頼を発行します。討伐参加資格はAランク以上は参加(強制)、Bランク以下は後方支援の参加(任意)をお願いします。」
首が8つあるヘビだったかな
「レーヴェくん、ヒュドラより楽よ」
「ヒュドラは再生力が高いのと毒が厄介でしょ」
「大和国神話通りなら酒を飲ませれば終わりでしょ」
「都合よくいくのかな?」
SランクのミリーさんとAランクの僕は強制参加
「玉藻はどうしょう」
「玉藻も戦力よ」
僕とミリーさんは参加、明日からヤマタノオロチを迎え討つため移動することになった。
翌朝、西都を出てヤマタノオロチが進んでいる方向へ
「卵は玉藻が預かってて」
「仕方がないのう」
「ミリーさん、あれはあるのかな?」
「切ってみないとわからないかな」
大和国神話ではヤマタノオロチの尻尾から宝刀が出たって話だ。
馬車で走っていると八首の巨大な生物がのそのそとゆっくり進んでいた。