再び精霊界へ3
朱雀は上空から翼を羽ばたかせて、炎の竜巻を作り出した。
この前はシルバースフィアと闇の精霊魔法で対処出来た、今回も出来るはず
レーヴェは銀狼を鞘のまま納刀し、居合いの構えに入った。
「レーヴェ、来るわ」
炎の竜巻がレーヴェに迫って来たタイミングでレーヴェは鞘から刀を抜き竜巻を斬り裂いた。竜巻は消失し、朱雀は上空から降りてきた。
「見事だ、人間よ」
「手を抜いてたでしょ」
「青龍のやつが言っていたくらいの威力に留めていたが、それにやり過ぎて怒られたくないのだ」
誰に怒られるのだろう?
「詫びと言ってなんだが、おぬしにこれを授けよう」
朱雀から赤い卵をもらった。
「食べれるの?」
「待て待て待て待て、それは幻獣の卵、赤色なのは属性を表している」
「ミリーさん、知ってた?」
「私も初めて聞いたわ」
幻獣の卵を渡したら朱雀は何処かへ飛び立った。
「ミリーさん、どうする?」
「帰りましょうか」
来た道を引き返して、入って来た門を潜り抜けると
「レーヴェ、ミリー、早かったのう」
「まぁ、色々あったのよ」
「幻獣の卵とかね〜」
戻って来てから当初の予定を思い出した。
「どうしよ」
「ごめんね、レーヴェくん 私も忘れていたから」
「海を渡る方法を考えないと」
「レーヴェ、ミリー、妾が力になってしんぜよ」
灯台下暗し、玉藻がちゃんと教えることが出来るのだろうな




