再び精霊界へ1
精霊憑依はどうやってやるんだろ?
「ミリーさん、精霊憑依の方法教えて」
「レーヴェくん、何言ってるの?私に契約している精霊がいないから無理よ」
「でもミリーさん、精霊界では有名で人気だよ」
「にゃあ~」
「ホッホ」
もちろんノワールとワイズも肯定している。
「文献に書いてあったことだけでいいなら」
「よろしくお願いします。」
「精霊憑依とは契約者と精霊が一心同体になること以上」
そのままだ、文献の意味ない
「ワイズ」
「ホッ〜ホッホ」
「文献と一緒じゃん」
「にゃあ」
「なるほどな、ミリーさん、精霊界に行こう」
「誰が門を維持するの?」
「ホーホー」
「魔石があればいつでも行けるって」
ワイズの指示通りにして見るとミリーさんが作った門ではなく、落とし穴のような門、簡易精霊門が完成した。
「玉藻はここに残って門の監視ね」
「妾も行きたいのじゃが」
「精霊界に行くには精霊の加護がないと入れないわ」
僕は落とし穴に落ちると下には地面があり、着地すると精霊界に着いたのはいいけど
「キャぁぁぁぁぁ」
「ぐふっ」
上から落ちてきたミリーの下敷きになった。
「ごめんね、レーヴェくん」
「想像以上に軽いよ、ノワールここはどこだ?」
「ここは土の精霊の領域よ」
「あら、ノワールは可愛い声をしているのね」
「ふん、成長したらあっちでも話せるわよ」
「ホッホホ、そうじゃのう」
「ワイズはおじいさんなのね」
「ホッホホ」
「早く移動しよう、ミリーさんどこに向かうの?」
「どこに行こうかしら」
「ここからじゃと光の精霊か火の精霊の領域が近いのう」
ワイズから精霊界についての講義が始まり、精霊界は6つの領域が円のように成り立っており、対立している属性の領域は離れている。
土の精霊の領域から風の精霊の領域まではかなり遠くにある。
「ミリーさん、飛べないよ」
「レーヴェ、飛べる方法ならいくらでもあるわよ 闇魔法と土魔法の混合魔法、重力魔法なら飛べるとは言いにくいけど浮くことは出来るわ」
重力魔法なんてあるんだ〜
「精霊憑依でも羽根や翼のある精霊獣と契約すれば背中から羽根や翼を生やして飛べることも出来るのぅ」
「ワイズと精霊憑依すれば飛べるのか」
「ホッホホ」
「風魔法だけに拘らなくていいことが分かっただけでも十分よ」
行き先を決めることなく土の精霊の領域を彷徨うことになった。