盗賊退治2
宿に泊まったのはいいけど3人で2人部屋、ベッドは2つあるのに2人とも僕と同じベッドに入ってくるから
朝、宿の食堂でミリーさんと朝食、玉藻はまだ寝ているため、置いてきた。
「ミリーさん、今日はどうするの?」
「この街にある商店に行って護衛の依頼をギルドを通さずに受けるのが目的ね」
「商店が盗賊とグルって可能性は?」
「その辺りは精霊を使ってすでに調べているから大丈夫よ」
朝食を食べ終えて部屋に戻ると玉藻は起きていた。
「妾の飯は?」
「あんたが起きないからでしょ」
「なんじゃと、起こせばいいではないか」
「レーヴェくんも私も起こしました。」
「玉藻、起きなかったよ」
アイテムボックスからパンとベーコンを取り出して玉藻に渡した。
「朝は米がいいのじゃが」
「つべこべ言わない、さっさと食べる」
起きなかった玉藻が全て悪い
玉藻の食事も終わり、ミリーさんと商店を回って交渉するが理由のほとんどが大和国の冒険者じゃないからランクが高くても受けてくれない
「レーヴェくん、最終手段になるけど」
「馬車に乗ったら酔って戦えなくなるよ」
「レーヴェくんは御者をやってみたら?」
「馬の手綱を持っている人のことだよね」
ミリーさんはさっそく馬車と馬を2頭買ってきた。
「ミリーさん、馬車の模様は?」
馬車には門と杖を加えた鳥の絵が施されていた。
「これはマリーナの実家の家紋よ」
「使っていいの?」
「犯罪以外なら良いって言われているわ」
僕は御者、隣にはノワールが座っている、馬車の中にはミリーさんと玉藻、ワイズは上空から見張ってくれる
街を後にして街道を馬車で走らせる
「にゃあ~」
「大丈夫、酔ってないよ」
馬車を走らせていると、街道のど真ん中で倒れている人を発見したが
「にゃ〜」
「罠なの?」
「にゃにゃ〜」
「3流がやるベタな罠なんだ。」
馬車を停めて大声で言ってみると倒れていた男は何も無かったかのように立ち上がった。
「生意気なクソガキめ、お前ら出てこい」
茂みから盗賊が次々と現れた。
「ミリーさん、玉藻、出番だよ」
馬車からミリーさんと玉藻が飛び出して次々と盗賊を倒していく
戦力差に気づき、アジトへ逃げようとする盗賊を見つけノワールは闇の下級精霊を逃げた盗賊に着けた。
「にゃあ~」
「歩いて追いかけるか」
馬車を街道の端っこに寄せてから僕とミリーさん、玉藻は逃げた盗賊を追いかける。