Aランクになるには
玉藻さんをテイムして西都へ帰るのだが
「ミリーさん、玉藻さんはどうすればいい?」
「奴隷の首輪を着けて奴隷扱いにしたらいいんじゃない?奴隷なら通行料は取られないから」
「それは可哀想だよ、冒険者になったら」
「妾の冒険者カードは剥奪されておる。出禁じゃし」
「え!!」
「レーヴェくん、昔から玉藻はこんなやつよ、封印されたのも自業自得ね 反省はしているのかしら」
「反省しておるからレーヴェにテイムしてもらったのじゃ、人間とまぐわい、産まれた子が妖狐族なんじゃ 、それに妖怪『妖狐』は妾以外みな姿を消してしもた。」
「ミリーさん、まぐわいって何?」
「レーヴェくんにはまだ早いかな」
「それはじゃな、ぶっ」
玉藻さんのお腹にミリーさんの拳が突き刺さった。
「玉藻、レーヴェくんは純粋で無垢で天使みたいな穢れを知らない子なのよ」
「なんじゃ、毎晩、誘惑しておるくせに」
「レーヴェくんの記憶を見たのね」
玉藻さんとミリーさんは追いかけっこを初めた。
「賑やかになったね」
「にゃあ~」
「ホッホホウ」
西都には無事に入ることが出来た。玉藻さんは僕の奴隷設定で乗り切れた。
そして冒険者ギルドへ
「この依頼達成はした。けれど鬼武者もいたわよ」
ミリーさんが受付けから帰って来る間、僕と玉藻さんだけになり、どうしょっか
「レーヴェよ、妾のことは玉藻でかまわん」
「でも、玉藻さん、年上ですよ」
「レーヴェは妾の御主人様なのじゃから」
「じゃあ、玉藻、これからよろしくね」
「妾の方こそ」
玉藻と話ているとミリーさんが帰って来た。
「レーヴェくん、次の依頼なんだけどね」
「どうかしたの?」
「私は大丈夫よ、次の依頼は盗賊団の壊滅よ」
「人と戦うってこと?」
「そうよ、人の命を奪うのよ」
「うん、分かった。それくらい出来ないとAランクになれないんだよね」
次の依頼は盗賊団の壊滅になった。