九尾の狐
鬼武者がいた場所に向かう
「あの鬼武者、何かを守護していたかのようだったのよ」
鬼武者が護っていたのは祠のような場所で何かがある
「あ〜懐かしわね」
「ミリーさん、知ってるの?」
「何百年くらい前だったかな、厄介なやつを封印したのよ」
祠の中でピキッピキッと何かが割れている音が聞こえる
「ミリーさん、封印が解けるかも」
ピキーン、と割れる音がした瞬間、眩しい光で視界が遮られた。
「やっと出れたのじゃ、少し暴れたからって封印しよってからに」
「やっぱり、あんただったのね、玉藻」
「おぬし、ミリーか?まったく老けないのは腹立たしい」
「レーヴェくん、テイムよ」
「ミリーさん、まだ見えないです。それと人にテイムは出来ないでしょ」
玉藻は妖狐族のルーツであり、九尾の狐が本来の姿、分類上魔物になる。
「ミリーその童はお前の息子か?」
「惜しいわね、預かっている子よ」
「妾も気に入った。」
「ちょっと」
「童よ、妾をテイムするがよい」
視力がようやく回復してから始めて見る景色は
「ミリーさん、そっちの大きい人は?」
「玉藻、私たちが過去に封印した九尾の狐よ」
玉藻さんはお父さんくらい背が高く、9本ある尻尾のせいで大きく見える
「僕はレーヴェ、『魔法戦士』です。」
「よし、ミリー、妾もついて行く」
「目立つから絶対ダメよ」
「なら、レーヴェよ 妾をテイムせよ」
「にゃ〜」
「面倒くさい女に捕まったわね、じゃなくてテイムの仕方を教えてよ」
「精霊獣、しかも会話をしているとな」
「凄いでしょ、見てて飽きないけどこの先、大変よ」
玉藻さんが僕にテイムをやり方を教えてくれるが
「テイムには何通りかやり方がある。1つ目は力の差を見せつけてからのテイム、これはテイム状態でも寝首を掻かれることがある古いやり方」
屈伏させて無理矢理は嫌だな
「2つ目は魔道具によるテイム、こっちの方は魔物の方が自害することがある」
「最初のテイム方法と変わらないんじゃ」
「変わらんよ」
「3つ目は血を使った儀式的なテイムね、こっちはお互いの同意がないと出来ないわ」
「う〜ん、玉藻さん 姿を変えれる?」
「仕方ないのぅ」
煙で玉藻の姿が見えなくなり、煙が晴れていくと着物を着た妖狐族の女性になっていた。
「うわ〜若作り」
「まだ若いわ」
「時と場合で使い分けてもらうとしてキツネになれない?」
「ふむ」
また煙で玉藻の姿が見えなくなり、煙が晴れていくとキツネになっていたのだが
「どうじゃ」
「大きいよ、可愛くない」
「にゃあ~」「ホッホホ」
「猫といいフクロウといい、精霊獣が立派過ぎる」
「なら、レーヴェくんくらいの年の女の子に変化して小間使いしたら?」
「なるほど、それはありじゃ」
「小間使いになんてしないよ、さっきの姿でいいよ」
玉藻は着物が似合う妖狐族の女性に変化した。
「僕の血を玉藻さんの血に混ぜ合わせればいいんだね」
「最後に混ぜ合わせた血をお互いが飲めばテイム完了、パスが繋がる状態になるわ」
九尾の狐玉藻をテイムした。