鬼退治2
僕とミリーさんが社へ到着すると金棒を持った鬼が3体いた。
「レーヴェくん、あれが赤鬼、オークより強いわ」
「その基準がよく分からないよ」
鬼たちは僕らに気づいたようで近づいてくるようだ。
「レーヴェくん」
「分かってます」
銀狼を抜いて、いつでも『迅雷』で動けるようにしておく
鬼たちは金棒を振り回しながら攻め込んでくるが
「ワイズ」
「ホッホ〜」
ワイズは強力な眩しい光で鬼たちの目を眩ませ、鬼たちは手当たり次第金棒を振り回し、味方同士で金棒で殴り合っている。
その隙を逃すことなく、銀狼に風属性の魔力を纏わせて横一文字で斬撃を放ち、鬼たちの首をはねていく
「ふぅ〜」
「レーヴェくん、お疲れ様と言いたいけどまだ、終わってないわ」
社の奥に倒した鬼よりも強い魔力を感じたが
「レーヴェくん、次のは手強いけどサポートいる?」
「大丈夫、ノワールとワイズがいるから」
「にゃ〜」「ホッホホ」
奥から出てきたのは全身に鎧を着けた鬼、マルタ王国の騎士の鎧とはまた別のような感じだ。
「レーヴェくん、あれは鬼武者 得物は刀よ」
「刀同士の戦闘は始めてだ、いつも木刀だったもん」
鬼武者は抜き身の刀を持って、走って来る。僕は『迅雷』で迎え撃ち、刀同士が打つかり鍔迫り合いになる
「ぐぬぬぬ」
鍔迫り合い状態だが、背の高さや力の差でここのままでは押し負けるため、バックステップで距離をとる。
相手の方を見ていつでも動けるようにしておく、ヤマダさんの教えである残心を忘れない
「ホッホウ」
「分かった」
腕と足は部分強化、銀狼の刀身に光の精霊魔法が纏わり刀身が純白になる。
「ホッホ」
部分強化で強化された脚力で鬼武者の懐に潜り込み、そのまま鎧ごと斬る。銀狼の刀身は硬そうな鎧を包丁でバターを斬るかのように鎧ごと鬼武者の上半身と下半身が分かれた。
「もっと防御の技術を身に着けなきゃ」
「にゃ〜」
「今度、教わるよ」
ミリーさんが走って来た。
「レーヴェ、怪我は?」
「ないよ」
「良かった〜」
ミリーさん抱きしめられた、胸が顔に当たってるけどいい匂いがする。
「魔石を回収しましょう」
「刀とか鎧は?」
「これね、見てて」
ミリーさんが鬼武者の刀を触ると砂のように崩れた
「生きている鬼武者しか触れないのよ」
ちなみに鬼の金棒は持っても崩れない、一応売ることができる。
「レーヴェくん、こっちよ」
ミリーさんと鬼武者がいた場所へ向かう