鬼退治1
次の日、朝早くに冒険者ギルドへ駆け込み鬼の討伐依頼を引き受けて出発した。
「鬼って山にいるの?」
「山が多いわ、それと鬼人族ていう亜人は鬼じゃないから間違えないように」
この国には他に妖狐族、人魚族、河童族、天狗族その他諸々といるのだが、起源は同じだが魔物とは分かれているらしい
「竜人族、ドラゴニュートは滅多に見ないわ」
「竜って蛇みたいな長いの?」
「レーヴェくんが言う龍は精霊でも上位に位置する存在よ」
「ホッホホホホ」
「はぁ〜、認めさせたのなら凄いけど 死んでもおかしくないからね」
精霊界の出来事をワイズがバラした。
「あれ、ミリーさん ワイズが言ってること分かるの?」
「精霊言語なら分かるわ、ノワールは猫の鳴き真似しかしないけど」
「にゃ〜」
森を抜けて山道へ、ここまで魔物に遭遇してない
「ミリーさん、2体 偵察かな?」
「そうね」
偵察に来た魔物はゴブリンくらいの大きさで灰色で頭に角が生えていた。
「あれは『餓鬼』ね 鬼の配下というより下っ端、ゴブリンくらいの強さよ」
銀狼を鞘に入れたままで『迅雷』で接近して、雷鳴一刀流三の型
「『瞬雷』」
鞘に入れた刀を抜き、一瞬で相手を斬る 居合いで餓鬼2体の首を斬り落とす。瞬雷はまだ改良出来ていない
「見事ね」
「ヤマダさんみたいに出来ないよ」
ヤマダさんならあと2連撃くらいできるのにな
「上から来たってことは山頂にいる?」
「そうね、縄張りが近いと思うわ」
ワイズに飛んで偵察を行かせて、慎重に進む事にする。
「慎重になることはいいことよ」
「うん」
「でも今回は速攻で片付けよう」
「解りました。」
いいタイミングでワイズが帰って来た。
「ホウ」
「建物があってそこに3体いるんだ」
「ホホ」
「全部赤だって」
「赤か〜」
赤鬼は好戦的、青鬼は冷静沈着と鬼の色は性格を表しているらしい
ミリーさんと走りながら山道を登って行き、途中で餓鬼に見つかるが速攻で仕留めていく
「建物ってあれかな?」
「鬼以外にも出そうね」
この時は分からなかったけどミリーさんがフラグを立てていた




