やっと森に行ける
NamelessHunterより幸先がいいのは気のせいだろうか?
説教から3日過ぎて僕は森の中に行くことが出来るがミラお姉ちゃんはあと4日間も森に入れないため、僕もミラお姉ちゃんを待つことにした。
怒らせると怖いからね
午前はガンダルフ先生のお勉強、お昼からはアーサーお兄ちゃんの邪魔になってはいけないと思い お父さんのお手伝い、畑仕事は力仕事のため身体強化、部分強化は使える時に使うようにする。
「レーヴェは大きくなったら何がやりたい?」
「まだ、分からないよ 冒険者になったら色んな場所に行けるんだよね」
「冒険者じゃなくても行けるぞ、商人とかな」
「アーサーお兄ちゃんなら出来そうだと思うよ、ミラお姉ちゃんには難しいかな」
「レーヴェはよく見てるな」
お父さんは笑っていたが一緒に手伝ってたミラお姉ちゃんにお尻を蹴られた。
「ミラは大きくなったら何がやりたい?」
「冒険者」
「なら勉強も頑張らないとな」
たまにお母さんの手伝い、あとはアーサーお兄ちゃんの模擬戦相手もやったりした。
対人戦の訓練は必要なるからとガンダルフ先生が言っていた。
あっという間に日が経ち
「お母さん、森に行って来るわ」
「ミラ、レーヴェ」
「何?お母さん」
「決して油断しないこと、ゴブリンは魔石を回収したら穴を掘ってから燃やすこといい?分かった?」
軽く返事をしてから森の中へ
「レーヴェ、鹿よ」
「お姉ちゃん、『探知』でも覚えたの?」
「やること無かったから覚えたわ」
スキルは一度体験したことがスキルに反映される人や何度も同じ事を繰り返してスキルになった人もいる。
教会だとそれは神様が努力を認めた証って言われるんだって
鹿を仕留めたがかなり大きいため、ミラお姉ちゃんと口論になる。
「先に持って帰ろう」
「嫌よ、他にも狩りたいから」
「重いし邪魔になるだけだよ」
「身体強化でも使って移動したらいいじゃない」
「途中で魔力が無くなったらどうするの」
話し合いの結果、僕の意見が採用ですぐに森から家へ帰る。お父さんを呼んで鹿を解体しないといけない
「あれ?」
「レーヴェ、どうしたの?」
「お父さんがいない」
「会合じゃない?」
「それならいないね」
次にお母さんが働いている診療所に行くと人の列が出来ていて、中に入るのは無理そうだ。
後々知ったのだが隣の村から流行り病が流行しているため、こっちの村へ治療に来た人たちの列だった。
そして最終手段
「ガンダルフ先生、鹿の解体って出来ますか?」
「できますよ」
「教わりたいのでお願いします。」
今日、仕留めた鹿を運び、解体用のナイフを使い、ガンダルフ先生に解体の仕方を教えて教えてもらいながら鹿を解体した。
「出来た」
「レーヴェくんは覚えるのが早いですね」
「ガンダルフ先生の教え方が丁寧で分かりやすかったからだよ」
肉をガンダルフ先生にお裾分けしてから家に帰ってしばらくするとお父さんが帰って来た。
「鹿肉か誰が解体したんだ?」
「お父さんがいなかったからガンダルフ先生に教えてもらいながら僕が解体したよ」
「ミラ、レーヴェ、動物の魔物の違いって分かるか?」
「魔石があるかでしょ」
「正解だ」
僕たちは今日も元気です。