久しぶりのガロックさん
村に到着した翌朝
「魔力循環に魔力調整、完璧ね」
「毎日やってるから慣れたよ」
次に魔法の命中精度を上げる。ミリーさんが土の精霊に頼んで的を作ってくれた。
「『ファイアーボール』」
真っ直ぐ的に命中して破壊、大きな音が出てしまい 次から気をつけよう
「命中精度も高いし、教える事ないんだけど」
「ええ〜〜」
精霊界から帰って来てから魔法が前よりも上手く扱えているんだけど、ニュクスさんの加護のせいなのかな?
「にゃあ~」
「そうなんだ、加護って凄いんだね」
闇の精霊王の加護のおかげみたい、ミリーさんに加護の話しをした。
「加護の力ね、私も精霊王と契約出来るんだ」
「精霊王たちが欲しがってるらしいよ」
「私も精霊界に行こうかしら」
「『精霊門』なら僕が開くよ」
「それはまた今度ね」
朝、起きたら魔法の訓練、朝食後、魔法や世界情勢などの勉強、昼食後
「レーヴェ殿、こっちは息子のダイゴと娘のサクラ」
「僕はレーヴェ、よろしくね」
「俺はダイゴ、こっちは妹のサクラ 人見知りするけどよろしく」
ヤマダさんの子供で年齢は僕より2つ下、双子なんだって 狼耳と尻尾の色がダイゴはヤマダさんと同じ色でサクラは白色だ。
「サクラちゃんもよろしくね」
ダイゴの後ろから顔だけ出して頷いてくれた。
「レーヴェ殿にはこれを渡しておこう」
「ヤマダさん、これは?」
「刃を潰した刀、この国の剣でござる。今日は剣の素振りでござる」
ヤマダさんの素振りを見て、見様見真似で素振りをする。
「レーヴェ殿、右手に力が入り過ぎているでござる。刀は左手で握って右手は軽く持つくらいでござるよ」
教えてもらった通りにして素振りをすると先ほどよりスムーズに振れた。
休憩の時にダイゴくんやサクラちゃんとお話したりして仲を深める
夕方には空き家に帰って夕食、お風呂に入って寝る
こんな生活を初めて3日目、ガロックさんがやって来た。
「ミリーにレーヴェじゃねーか」
「手紙で知らせているでしょ」
「まだ、読んでない ヤマダの所に行くぞ」
ヤマダさんの家に着き、ヤマダが家から出てきた。
「ガロック殿が来るのは分かっていたぞ」
「それなら早い、新しい義手を持って来た」
ガロックさんはヤマダさんに新しい義手の話しをする。
「取り替えを頼むでござる」
「よし、きた」
ヤマダさんの義手の交換は僕たちが住んでる空き家で、家の中はガロックさんとヤマダさんだけで僕たちは入れない
最後にヤマダさんの絶叫が聞こえたが無事に交換が完了したようだ。
「レーヴェ、シルバースフィアを貸せ」
シルバースフィアをガロックさんに渡すと持っていかれた。