レーヴェ、なんとかした
僕は捕まっている子たちの方へ
「もうすぐ帰れるから我慢してね」
言ってみたのはいいけど全員、恐怖で震えている。
「ノワール、すぐに片付けてもいいかな?」
「にゃ(こんな薄暗い場所さっさとでましょ)」
「そうだね」
シルバースフィアに魔力を注ぎ、テンタクルモードを起動するが今回は闇属性も注ぎ、真っ黒なテンタクルモードになった。
真っ黒な触手は扉を壊して、上の階にいる残りの6人を攻撃開始した。
しばらくしてテンタクルモードは元のシルバースフィアに戻り、上の階に上がってみると6人の男たちは両足が折られており、顔はボコボコに腫れている。
装備だけ回収しておくが気持ち悪い眼が付いた物も回収しておいた。
「ホーホー」
「ワイズ、遅いよ ミリーさんは?」
「ホッホホ」
「憲兵を連れて来てくれるんだ。」
僕は地下に戻り、5人が閉じ込められている牢屋の鍵を開けた。
「全員、倒したから外に出ようよ」
子供たちは誰1人、動いてくれない
ワイズに聞くために上の階に戻るとミリーさんが到着していた。
「レーヴェくん、心配したわ」
「ミリーさん、地下に5人いるんだけど誰1人、動いてくれないんだ。」
「そこに倒れているのは盗賊でいいのよね」
「地下に1人、牢屋に入れてるよ」
ミリーさんは連れて来た憲兵の人たちに指示を出してからノワール、ワイズを連れて地下へ
「これ石化の呪いね」
「石になってないよ」
「コカトリスやバジリスクの攻撃なら石になるわ、呪いの石化は石みたいに動かなくなる呪いなの『メドゥーサの瞳』っていう魔道具があるのよ」
「ミリーさん、それってこの気持ち悪いやつかな?」
「それよそれ、破壊しても呪いが解けるし魔法で呪いを治したらその魔道具は壊れるわ」
「再利用出来ないんだ」
「高価なくせに使い捨てで作ってるやつに懸賞金が掛けられているの」
『メドゥーサの瞳』はミリーさんが踏み潰して壊した。石のように止まったままの子供たちは動き出した。
「それにしても僕にも使われたはずなんだけどな」
「にゃあ~『お母様の加護のおかげよ』」
「そうなんだ、今度精霊界に行ったら御礼を言わないとね」
その後、子供たちは無事に親の元へ帰ることが出来、僕には懸賞金がたんまり入った。
捕まえた男たちは有名な盗賊グループだったらしい
「またお金が増えたよ」
「お金はあればあるほどいいのよ」




