精霊界へ3
闇の精霊の領域に到着したのはいいけど景色が変わらない
「ジメジメした暗い場所かと思ったの?」
「洞窟の中じゃなかった。」
「所々に闇の精霊がいるじゃろう」
ワイズの言う通り、黒い光の玉がそこらじゅうにいっぱいいる。
「風の精霊の領域では見なかったけど」
「あの子たちシャイなのよ、透明になって見ていたわよ」
「精霊は透明になって姿を消せるからのう〜、『精霊眼』や『妖精の眼』のような魔眼を持っていれば見えるようになるのぅ」
魔眼って便利そうだな〜
「レーヴェ、魔眼はとても危険な物よ」
「片目の魔眼を時の権力者が欲しがり、戦争に発展した過去もある。」
「魔眼って物騒だね」
闇の精霊の領域をノワールの案内付きで散歩
「ノワール、何をすればいいのかな?」
「精霊魔法の奥義はあるわよ」
「『精霊憑依』じゃな、今のわしらでは不可能じゃ」
「あれはレーヴェじゃなくて私たちの方に問題があるから」
精霊魔法の奥義、精霊憑依は精霊を自身に取り込み、短時間の間とても強くなるらしいが
「ノワールとワイズも成長するの?」
「そういうことよ、おじいちゃんは成長出来ないと思うけど」
「ホッホホ、若いもんにゃ負けんよ」
散歩をしているととても大きな魔力を感じた、ノワールは逃げようとしていたため、捕まえておく
「レーヴェ、離しなさいよ」
「逃げようとするから」
「ちょっと、どこ触ってんのよ」
「お腹だけど」
とても大きな魔力が近づいてきた。
「あらあら、人の子ね、それと光の精霊獣と家出した家出娘じゃない」
「げ、お母様」
「ノワールのお母さんなの?綺麗な人だね」
大きな魔力の正体は腰まで長い黒髪の綺麗な女の人
「レーヴェ、お母様は闇の精霊王なのよ」
「ノワールにお世話になってます。レーヴェといいます。」
「あらあら、ご丁寧に闇の精霊王のニュクスです。」
「おじいちゃん、何か言いなさいよ」
「闇の精霊王様に会えて光栄ですじゃ、レーヴェと契約したワイズと申しますじゃ」
「闇の精霊の領域は他の精霊を拒む事は致しませんわ」
ニュクスさんのお家に行くことになった。