精霊界へ1
今日は街から出て少し離れた人気のない場所に移動した。
「ミリーさん、何するの?」
「レーヴェくんの訓練よ」
「にゃにゃ」
「ミリーさん、僕にはまだ早いってノワールが言ってるけど」
「レーヴェくんなら大丈夫よ」
ミリーさんは詠唱を始めるとたくさんの精霊がミリーの元へ集まってくる
「開け『精霊門』」
何もないと場所に門が出来た
「レーヴェくん、私は門の維持をしておくからいってらしゃい」
「いってきます。」
「ノワール、頼むわ」
「にゃ〜」
僕とノワールは門の中へ入った。
「ここはどこなんだろ」
門の先には緑豊かで見たことのない植物が生えていた。
「ここは精霊界よ」
「ノワール、喋れるんだ」
「レーヴェは呑気ね、こっちだと普通に話せるわ」
ノワールから精霊界の説明を受けた。
精霊界は精霊が住んでいる場所で僕たちが暮らしている世界とは別の場所で精霊界では時間がゆっくり進んでいるため、こちらで1年過ごしても向こうでは6時間経った計算になるらしい
精霊魔法は契約精霊との相性や信頼性など関係してくるらしく、今から向かう場所は闇の精霊が住んでいる領域
「今いる場所は?」
「風の精霊が住んでいる領域、ここから北に向かうのよ」
北って言われても方向が分からない
「ノワール、方向が分からない」
「私も分からないわ」
「ええ〜!!」
考えながら空を見ていると鳥が飛んでいた
「ひらめいた、ノワール行くよ」
「どこに行くのよ」
高い木を見つけて登り、目に部分強化をして向かう方角を調べる
「レーヴェ、分かった?」
「多分、あっち」
「どこに行きたいんじゃ?」
「闇の精霊の領域だけど」
「ホッホホ、合ってるぞ」
いつの間にかフクロウが隣にいた。
「フクロウは風の精霊獣なの?」
「わしは光の精霊獣じゃ、ここは居心地がいいからのう」
「精霊獣は動き回れるから自由なのよ」
「我らが精霊の王も自由だからのう」
「方角が分かったし、行くぞノワール」
「どれ、わしもついて行くかのう」
フクロウもついてくることになり、楽しくなった。
「おぬし、わしにも名をくれんかのう」
「名を与えるのは契約と同じじゃないの?」
「ふむ、精霊との契約に縛りはないのじゃ、おぬしにならわしの力と知恵を貸したいと思うのじゃ」
「分かった、賢いから『ワイズ』」
「力が漲るのう」
フクロウの姿をした光の精霊獣ワイズが仲間になった。




