部分強化
次の日、朝からガンダルフ先生の授業が終わり昼食後
「アーサーお兄ちゃんはどうするの?」
「僕はガンダルフ先生の杖術の訓練とお母さんの治癒院で回復魔法の訓練もあるから」
アーサーお兄ちゃんは小さい時は身体が弱かったがガンダルフ先生との訓練を初めてから体力がついてきたようだ。
僕とミラお姉ちゃんは昨日と同じでミリーさんと訓練、森の中に来ている。
「昨日よりも数を増やすから、部分強化を使って斬るのよ」
昨日と同じ『エアロボール』が4つ、僕とミラお姉ちゃんに向かって飛んできた。
僕は両足を部分強化して逃げに徹する。
ミラお姉ちゃんの方は両腕に部分強化をして『エアロボール』を斬るが空振りして、背後から追尾して来た2つ目に当たり飛ばされる
「よく見るのよ〜」
ミリーさんから言われた言葉に引っ掛かった。よく見るってそういうことか
僕は両目に部分強化をしてみると『エアロボール』の中に模様の様な物が見えた。
模様を斬るように剣を振ると『エアロボール』が消滅した。
ミラお姉ちゃんの方は持っている剣まで部分強化をして『エアロボール』を無理矢理斬ると消滅した。
僕たちは1つ目を斬るとミリーさんが魔法を消して集合の合図をした。
「レーヴェくん、目に部分強化した時何が見えた?」
「『エアロボール』の中に模様が見えました。」
「その模様は魔法を構成している術式なの、そこを攻撃されると魔法は消えるのよ ミラちゃんのやり方も正解だけど普通の魔法だと斬れてもまれなのよ」
ちなみに目に部分強化していると『鑑定』を覚えれたのとミラお姉ちゃんやミリーさんの裸を見えてしまったためすぐにやめたが鼻血が出ちゃった。
『透視』まで覚えてしまった。
「ミラちゃんは目に部分強化、レーヴェくんは剣に部分強化をして魔法を斬ること」
ミラお姉ちゃんがやったのと同じように腕と剣に部分強化して、魔法を斬ったが失敗した。
ミラお姉ちゃんの方は目に部分強化をして魔法を斬ることが出来ていた。
両腕と目に部分強化をして魔法を斬ることに成功したが気を失った。
「レーヴェ、起きなさい」
「あれ、ミラお姉ちゃん?」
「レーヴェくんは魔力切れを起こしたのよ」
ミリーさんの話では子供の間なら保有魔力量を増やす事が出来るが大人になっても増やすことが出来るが子供の時の方が伸びるらしい
寝る前に生活魔法のライトを限界まで使って魔力切れを起こして寝ることになった。
ミリーさんが旅立つまでの間、訓練や一緒に川まで行って釣りや泳いだりしたりした。
弓の使い方と狩りの仕方を教えてもらった、初めて飛んでいる鳥を撃ち落としたり 我が家の食事に肉がたまに出るようになった。
楽しかった1週間もあっという間に過ぎて
「ミリーさん、行っちゃうの?」
「また、会えるからね」
ミリーさんに抱きしめてもらっている
「レーヴェはミリーに懐いたな」
「ほんとねぇ〜」
「ミリ姉」
「ミラも頑張らないとレーヴェに追い抜かれるわよ」
「私、頑張る」
ミラお姉ちゃんもミリーさんに懐いてミリ姉っと呼んでいる。
ミリーさんは旅立った。しばらくの間、僕の心の中に穴が開いた感じになってしまいお母さんに聞いてみると
「ミリーに会ったら治るわよ」
僕は数年後にこれが初恋だったことを知った。