初めての依頼
宿の食堂で朝食を食べてから冒険者ギルドへ
「朝早いけど、多いね」
「いい依頼は早い物勝ちなの、レーヴェくんも探して来なさい」
ミリーさんに背中を押されて人混みで混雑している依頼が書かれた紙が貼られている掲示板へ
とりあえず適当に1枚を見ずに持って来た。
「これね、レーヴェくんには簡単過ぎると思うわ」
「どんな依頼か見てないけど」
「これよこれ」
僕が持って来た依頼はリザードマンの討伐依頼、Cランクから受けれる依頼
「Cランクだから受けられないと思うけど」
「だから私がいるのよ」
依頼票を持って受付けへ
「これって、君じゃ受けれない依頼よ」
「Dランクです。」
冒険者カードを出してみた
「それでもよ」
「ミリーさん、受けれないみたい」
「頭の硬い受付けね、私も動向しているからいいでしょ、これ私の冒険者カード」
「え、え」
ミリーさんは受付けの女性の口を手で塞いで黙らせた
「受けてもいいわよね」
受付けの女性は黙って頷いた。
「レーヴェくん、行くわよ」
「はーい」
リザードマンは二足歩行で武器を持つ、Cランクのモンスターでオークより俊敏な動きをし、統率力も高い
ドラゴニュートと呼ばれる竜人の種族がいるが全く関係ない
「場所は王都から歩いて3時間歩いた所にある湿地帯ね、足場が悪い場所での戦闘も経験の1つよ」
いつも肩に乗ったりしているノワールを今日は見てない
「ノワール」
「にゃあ~」
「近くにいたのか」
ノワールは僕の肩に飛び乗り、ペタペタ前足で僕のほっぺをぷにぷにしている。
ミリーさんと色々話しながら湿地帯に到着すると先に戦闘している音が聞こえた。
「先客がいたわね」
先に来て、リザードマンと戦闘していたのは4人の冒険者で性別までは遠くて分からない
「隠れて観察ね」
木の上に登って、目に部分強化を施して冒険者とリザードマンの戦闘を観察する。
冒険者の4人は剣と槍を持った前衛2人と弓とヒーラーの後衛2人、リザードマン1体に4人掛かりでいい勝負をしているが
「Dランクくらいね、それとレーヴェくん 気づいてる?」
「集まって来てるね、10体だね」
「あの冒険者はどうでもいいからさっさと10体倒して来て」
「うん」
「あと、ノワールはついていっちゃダメよ」
「にゃ!!」
「レーヴェくんのためよ」