表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/140

アビスブレイド

ワイバーンの火球は僕の盾で全て防ぎ、ミリーさんは弓で狙い射るが矢はワイバーンの近くで勢いが落ちて落下している。


「レーヴェくん、全力をぶつけるからその後はよろしくね」

「にゃあにゃ」


ノワールはミリーさんに猫パンチをして止めさせたというより、魔力を乱して阻止した。


「さすが闇属性の精霊獣ね、風属性持ちのワイバーンよ、倒す術はあるの?」

「にゃ」


ノワールはレーヴェの足元に行き、指示する。


「ノワール、剣にしたよ」

「にゃあ」


剣状態にしたシルバースフィアの刀身に闇属性が帯び、銀の剣が漆黒の剣になった。


「にゃ」

「分かった。『武技 飛翔斬』」


ミラお姉ちゃんが得意な牽制技、この時僕が放ったのはとてつもなく黒く巨大な斬撃でワイバーンを真っ二つにして倒してしまった。


「にゃあ~」

「『飛翔斬』なんてダサい名前、あれは『アビスブレイド』なんかカッコイイ名前だね」

「レーヴェくん、今のが精霊魔法よ」


精霊により、人とは違う魔力を使えるため、武技と合わせる事が可能、魔剣の場合は人の魔力を変質させているが


「魔剣の場合は作り手によるかしら、ガロックレベルの鍛冶師なら魔力の変質は50%くらいね」

「ガロックさん、凄いんだ」

「まぁ、あのおじいちゃんの鍛冶の腕は凄いわよ、それにシルバースフィアもレーヴェくん用に完成されているもの」


エルフもドワーフも長寿に生きる種族、年齢は聞かない方がいいよね


ワイバーンの死体を回収しに向かう


「レーヴェくん、見て」


ミリーさんが抱えているのはエメラルドグリーンの大きな石


「これがワイバーンの魔石、エメラルドグリーンなのは風属性を持っている証拠よ」


アイテムボックスからハーピーの魔石を取り出して見比べるとハーピーの魔石の方は僕の拳くらいの大きさで濁った緑色


「ハーピーならクイーンくらいじゃないといい魔石は取れないわ」

「なるほど」

「ワイバーンの肉は絶品よ」


ワイバーンの肉だけ切り分けて、全てをアイテムボックスに収納


「ミリーさんが全力出していた場合って?」

「魔力の枯渇で倒れるからレーヴェくんが私を背負って移動ね」


う〜ん、ミラお姉ちゃんより重いと思う


「レーヴェくん、誰かと比較した?」

「そんなことないよ」


夕方頃にマルタ王国の国境検問所まで辿り着き、ミリーさんは冒険者カード、僕はステータスカードを見せて入国した。


「今日は宿で寝れるわ」

「ミリーさん、僕、お金ないよ」

「そんな物、冒険者ギルドで売ればなんとでもなるわよ」


国境に近い街に着き、さっそく冒険者ギルドへ向かうのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ