山頂
ハーピーを退けてから少し休憩
「精霊ってね、契約をすることで力を貸してくれる存在なの、私の場合は『精霊の愛し子』っていう職で契約をしなくても精霊の力を借りれるのよ」
「ノワールより凄い」
「にゃん」
「いてっ」
ぷにぷにの可愛い前足で頭を叩かれた
「でもね、精霊と契約をしてしまうと職の能力がなくなってしまうのよ」
「契約しない方がいいのか」
「そういうこと」
休憩も終わり、頂上を目指して歩く
「にゃあ~」
「次の戦闘で力を貸してあげるって、ありがとう、ノワール」
「にゃにゃあ~」
「武器は剣の方がいいって 分かった」
ノワールが話していることが分かるようになった。
「レーヴェくん、ノワールと仲良くなったのね」
「うん」
「でも霊体化しないのが不思議ね」
「霊体化?」
「上位の精霊は姿を現しているだけでも負担があるんだけど」
「にゃあ~」
「僕から魔力を吸ってるから大丈夫だって」
「レーヴェくん『魔法戦士』だから魔力量は少ないでしょ」
「にゃあ」
「僕の魔力量は底がしれない、精霊神でも呼び出せれると思うわって精霊神は大げさだな」
山頂に到着した時は夕方で夕焼けがすごく綺麗だった。
「今日はここで野営ね」
テントを広げて、アイテムボックスから薪を取り出して生活魔法を使って火を着ける。
「ノワール、ミリーさんは?」
「にゃあ」
「知らないか」
夕食を作っていると大きな袋を担いだミリーさんが帰って来た。
「ハーピーって素材は何もないし、肉は不味いのよね
魔石だけ採取して燃やしてきたから」
ハーピーから採取した大量の魔石を預かり、アイテムボックスに収納した。
「夕食出来たので食べましょう」
夕食を食べ終え、武器の点検はべつにしなくても自動修復機能があるため大丈夫
「レーヴェくん、寝るよ」
「結界も張ったので大丈夫です」
「これで安心ね」
山の夜は冷えるため、ミリーさんの体温はとても暖かく感じた。
翌朝
朝焼けと共に起き、朝食を食べてから今度はモニカ王国側へ下山する。
歩いていると空気が急に変わったことに気づいた。
「レーヴェくん」
「何か来ますね」
空から何かが飛んで来て、火球を放ったため、シルバースフィアを盾に変化させてふせぐ
「あれはワイバーンよ」
「初めて見た〜」
「にゃあ~」
「空飛ぶトカゲって」
「にゃあ」
「ドラゴンの方が凄いって比べたらダメでしょ」




