ミリーさんの実力
少しだけ魔力を消費した程度でオークキングを倒す事ができた。
「レーヴェくん、今夜はお肉ね」
「ミリーさん、エルフはお肉を食べないと思うけど」
「何それ?そんな風習はないわよ」
ミリーさんによるとオークキングの肉は格別に美味いらしいそれとオークキングの睾丸、これは王族や貴族が欲しがるため高く売れる
その他のオークの死体は全てアイテムボックスに収納する。
僕がオークの死体を回収している間、ミリーさんは集落の中を見て回る オークに攫われた人がいるかの確認のためだ。
「レーヴェくん、こっちは終わったわ」
「こっちも終わったよ」
「今日はここで休みましょう」
オークが作った寝床寝るのは抵抗があるため、テントを建ててから夕食の準備、オーク肉や骨は豚やイノシシとほぼ同じため、骨からはいい出汁が出るしお肉は普通に美味しい
夕食は焼きオーク肉とオーク肉スープ、硬いパン、今後は料理も覚えないといけないな
テントの周りに結界を張ってから寝る
「ミリーさん、狭くないですか?」
「狭くないわよ、レーヴェくんは私のことを女性として見てくれていいんだけど」
「まだ、分かんない」
ミリーさんに抱きしめられながら眠った。
翌朝、朝からオーク肉を食べてから山を越える。
この山はサンタリア山脈、シャムロック王国とマルタ王国の中間にある。戦争があればサンタリア山脈を越えないといけない、あとトンネルがあるけど商人しか通れないため、だから登山
「場所によって現れるモンスターも変わるから気をつけてね」
山の中腹まで来ると顔は女性、足は鳥、腕が羽になっているモンスター『ハーピー』が上空から強襲してきたがミリーさんの放った矢が頭に突き刺さり断末魔を上げてから落下していった。
「レーヴェくん、弓の準備」
「はい」
アイテムボックスから弓と矢筒を取り出して装備
「大量のハーピーが飛んで来るから」
ミリーさんの言う通り、ハーピーの大群が飛んで来た
僕とミリーさんは矢を放ち、応戦するが数が減らない
「レーヴェくん、今からやる事をよく見てて」
ミリーさんは矢を3本番えて弓を構える。矢には風属性を纏わせているが
「『精霊武技 ホーミングアロー』」
3本の矢はハーピーの大群に向かっていくが3本の矢がいつの間にか6、12、24、48本に分身してハーピーに突き刺さっていく
「ミリーさん」
「矢に風の精霊と木の精霊を纏わせて、武技で放つの矢が増えたのは木の精霊が矢を作って風の精霊が羽根と鏃の代わりをしているのよ」
「ノワール出来る?」
「にゃあ?」
「無理だって」
「私は精霊と契約してないからね」
「????」




