出会いと再会
母マリーナと姉ミラが王都に向かってからレーヴェは父クライドの畑仕事を手伝ったり、診療所で回復魔法を使って治療していたりと暇ではなかった。
そしてある出会いもあった。
レーヴェが休憩をしていると鳴き声がして、鳴き声の方を振り向くと何もいなかったがその鳴き声の主はレーヴェの目の前に移動していた。
「にゃあ〜」
「猫っていう動物だったよね?」
「にゃ〜」
この村には野良猫や野良犬、猫や犬を飼っている人はいない、レーヴェの目の前にいるのは黒い猫で目が蒼い
レーヴェは手を出してみると黒猫はレーヴェの手を舐めてからがぶりっと噛んだ。
噛まれたレーヴェは声をあげることなく痛みに耐えた。
「痛かったよ」
「にゃ〜」
「反省してるならいいよ、魔力を吸われた気がしたけど」
黒猫は何処かへ立ち去った。この日を境に黒猫は毎日レーヴェに会いに来た。
お母さんとミラお姉ちゃんが王都に向かってから5日後、お母さんが帰って来た。
僕は仲良くなった黒猫を頭に乗せてお母さんを迎えに行った。
「お母さん、おかえりなさい」
「ただいま、レーヴェ」
黒猫に気が付いていない
「お母さん、黒猫を連れて行るけど」
「ごめんね、レーヴェ、見えない」
さらに5日後、1人の女性エルフが村にやって来た。
「レーヴェくん?」
「あっ!!、ミリーさんだ。」
5年振りにミリーさんと再会した。ミリーさんはとても綺麗なままだってた。
「レーヴェくん、面白い物に好かれているわね」
「黒猫のこと?」
「そうよ、その前に」
ミリーさんから精霊について教えてもらう
精霊神が1番偉い、次に各属性の精霊王、人型の精霊と獣型の精霊と続いている。
黒猫は獣型の精霊らしい
「それにレーヴェくんはその子と契約までしちゃってる」
「え〜〜〜〜〜!!」




