ミラ、王都へ3
お母さんに連れられて来た場所は魔法使いの訓練場、同じ歳くらいの髪が白い女の子がいた。
「あなた、もしかしてミュゼちゃん?」
「えっと、お久しぶりです。マリーナ叔母様」
「そうね〜、ミラ、この子はリッターお兄様の娘でミュゼ、年齢は同じよ」
「そうなんだ、私はミラよろしくね」
「見た所、剣を帯剣しているのですね」
「私『剣聖』」
「それはそれは私は『賢者』ですのよ」
『賢者』は攻撃、補助、回復魔法の全てを使いこなせるが
「そうなんだ、模擬戦しましょう。」
「剣が魔法に勝てるとでも?」
「魔法は剣で斬れるでしょ、私よりもレーヴェの方が上手だけど」
「2人とも審判をしてあげるからやってみなさい」
ミラとミュゼの模擬戦が始まろうとしており、審判はマリーナ、アレス、マーサ、ジョンと他のメイドたちが訓練場まで見に来ていた。
「ミュゼちゃんは本気でやりなさい、ミラはいつもの乗りだと足元救われるわよ」
ミラとミュゼの模擬戦が始まったがミラが足に部分強化と風属性を加えての速攻を仕掛け、始まった瞬間、ミュゼの首には剣が届いていた。
「私の勝ち」
「この勝ち方は魔術師殺し」
「ガンダルフ先生から習ったから、それに接近戦も出来ないと死ぬわよ」
ミュゼは基本的な魔法使いの戦い方しか教えて貰えなかった。
ミラの模擬戦相手はほとんどか魔法と接近戦を熟すレーヴェ、たまにクライドかアーサー
対魔法使い戦まで知っかりガンダルフから教えてもらっている。
ミュゼは泣きながら訓練場を出て行った。
「ガンダルフの戦い方そのもの」
「お祖父ちゃん、ガンダルフ先生を知っているんだ」
「ガンダルフは宮廷魔術師時代の同期でな、誰もやつには勝てなかった。魔法の撃ち合いも撃つ前につぶされてのう」
「ガンダルフ先生らしいな、弟のレーヴェが魔法の方も再現出来ると思うもん」
「マリーナ、レーヴェくんはそんなにか」
「まだまだ発展途上だと思いますわ」
『賢者』なら無詠唱や詠唱破棄くらいできると思うのに
「お母さん、『賢者』って無詠唱とか詠唱破棄くらい出来ると思うんだけど」
「それはね、家の方針ってやつよ 我が家は基本的な所は教えるでしょ」
魔力操作や身体強化魔法のことだろう
「うん」
「森の中で狩りや模擬戦をしながら戦い方を学んだでしょ」
「うん」
「ヴェルゲート侯爵家の教育方針もいい加減に変えないとな」
「私の場合は好き勝手やりましたけど」
「マリーナが優秀だっただけなのよ」
「よし、ミラ、リッターお兄様が帰って来たら模擬戦をやりましょう 初見殺しで今なら勝てるわ」
お母さんの無茶な要望を聞くことになりました。




