魔法戦士とは?
街の中を色々見て回るけど
「お父さん、冒険者ギルドには行かないの?」
「アーサーの時もミラの時も連れて行ってないからあきらめてくれ」
「あのミラお姉ちゃんが納得したの?」
「食べ物で釣ったぞ」
「納得してなかったでしょ」
「おう、その代わりレーヴェは聞き分けはいいだろ」
「そうだね」
遅めな昼食を食べて宿で休む、夕食は宿の食堂なんだけどね
夕食中に
「レーヴェ、学校に入るまであと2年ある」
「ミラお姉ちゃんがいなくなるから寂しくなるね」
「2年間で旅でもして来い」
「お父さん、頭がミラお姉ちゃんみたいに筋肉になったの?」
「ちげーよ、ガロックはそろそろ旅立つだろ、ガンダルフは歳だからな、俺も忙しい 村にいても手伝いだけでレーヴェは何も学べないだろ」
「お父さんでも色々考えてたんだ」
「すべてはミリーの助言だな」
「ミリーさんが」
「それに旅っていってもミリーも一緒だからな」
「じゃあ行く」
夕食も食べ終え、寝るだけなんだけどいつものミラお姉ちゃんがいないのと今から旅が楽しみ過ぎて寝れなかった。
朝食も食べ終えあとは村へ帰るだけなんだけど
「お父さん、どこに行ってたの?」
「冒険者ギルド、怒るな怒るな レーヴェのためだぞ」
「怒ってないけど」
「魔法戦士について調べてきた」
お父さんが頼もしく見える
「どうだったの?」
「戦士と呼ばれる職がな、『狂戦士』くらいしかなかった。」
「『狂戦士』って?」
「『狂戦士』別名バーサーカーと呼ばれる職で集団戦に向かない職で『狂化』と呼ばれるスキルで敵も味方もすべてなぎ倒す。戦争で投入されるような人間兵器だな」
僕のは魔法戦士だから魔法剣士に近い職のはずなんだけど
「たぶん『魔法剣士』に近い職だと思う、その代わりに武器は剣以外も使えるけどね」
「『魔法剣士』は魔法を2属性同時発動とか無理だからな」
帰りも部分強化を使って走って帰る。お父さんは昨日と同じでなんとか付いてきている。
昨日よりもペースは遅いけど夕方までには到着できそうかな
「お父さん、大丈夫?」
「ゼェゼェ、大丈夫だ、ゼェゼェ」
「ペース上げてもいい?」
「今のままで頼む」
僕の予定通り、夕方、村に帰って来た。
「お父さん、大丈夫?」
「ふぅ〜ふぅ〜大丈夫だ」
お父さんの足はぷるぷると震えている。
「「 ただいま 」」
「おかえり、レーヴェ」
ミラお姉ちゃんに抱きしめられた。お母さんみたいに大きくないから柔らかくないけど帰って来たと思って安心する。
「ミラ、お父さんには」
「お父さん、汗臭い」
「すまん」
お母さんも台所から出てきた。
「おかえりなさい、ミラも思春期だから仕方ないでしょ」
「う」
「あなた、レーヴェ、そろそろ夕食が出来るから着替えてきなさい」
僕とお父さんは着替えてから戻って来るとすぐに夕食
「レーヴェ、職は?」
「『魔法戦士』だったよ」
「『魔法剣士』じゃないのね」
「うん、たぶんだけど『魔法剣士』よりも戦闘に特化した職だと思う」
「レーヴェ、明日から模擬戦よ」
「ミラ、学校に行く準備は出来たの?」
「アーサー兄の時はもっと後だったから大丈夫でしょ」
お母さんが頭を抱えながらため息
「ミラ、王都の学校に通う前に色々としないといけないことがあるから明日までに準備をしなさい」
「え、え〜」
「え〜じゃない」
「ミラお姉ちゃん、僕も手伝うから頑張ろうね」
「なら頑張る」
夜、レーヴェの部屋にはミラがいつも通り添い寝している頃
「はぁ〜」
「お酒なんて珍しいわね」
「足の速さでレーヴェに勝てなかった。」
「子供の成長を喜びなさいよ」
「まぁ、そうなんだけどな〜」
「それと近い内にミラを連れて王都の実家に行くわ」
「王都の学校だと色々必要になるよな」
「レーヴェには話した?」
「2年間、ミリーと旅に出るぞ」
2年後、レーヴェも王都の学校に通うのだが・・・




