シルバースフィア完成
次の日、アーサーお兄ちゃんも帰省していたので家族でガロックさんが使っている鍛冶場へ向かった。
「ガロックいるか?」
「いるぞ」
鍛冶場の中は締め切っており、お酒の臭いがすごい
「ガロック飲み過ぎだ」
「クライド、良い仕事をしたあとの酒は格別なんだ、それに俺はドワーフ、酒なんざ水と同じよ」
あまりにも酒臭さにお母さんは風魔法を使って臭いを外に出した。
「アーサー、ミラ、レーヴェ、大人になっても飲んだくれないように」
「「「 は〜い 」」」
アーサーお兄ちゃんは飲み過ぎないと思う、ミラお姉ちゃんは羽目を外し過ぎそう
「ガロック、レーヴェの武器は」
「マリーナ、とりあえず水を頼む」
お母さんは木のコップに生活魔法で水を入れて、ガロックさんはコップを受け取って一気に飲んだ
「ぷはー、坊主の武器だったな これだこれ」
ガロックさんは奥から取ってきたのはシルバースフィアと全く同じ銀色の球体だった。
「ガロックさん、シルバースフィアと同じなんだけど」
「坊主、これとシルバースフィアが揃って完成形態になる、出してみろ」
ガロックさんに言われた通りにシルバースフィアを出すと2つの銀の球は惹かれ合い2つが1つになった。
「成功だな、次は坊主の血をシルバースフィアに垂らせ」
「ガロックさん、色々説明が」
「最後にまとめてやる」
ナイフで指先を突き、シルバースフィアに血を垂らすと血は吸収された。
「登録完了じゃな、これでシルバースフィアはレーヴェしか扱えないようになった。」
「ガロック、説明しなさい」
お母さんが少し不機嫌にするとガロックさんはようやく説明することに
「まずはシルバースフィアに使われた素材からだな、銀とミスリル、スライムを使っている」
「武器が変化するのは?」
「スライムと魔力伝達がいいミスリルのおかげじゃな」
「僕の血は?」
「それはレーヴェを使用者登録とレーヴェの成長工合を覚えさせるためじゃ、血にその者の情報が入っているからな」
血って凄いんだ
「今のシルバースフィアは槍や大剣などの出来なかった物に変化することが可能じゃ、それに盾と剣など2つの別の物に変化することも可能になった。」
試しに短剣を2本、変化させてみると出来た。
「試運転は上出来じゃな」
「レーヴェ、模擬戦よ模擬戦」
ミラお姉ちゃんのいつものやつが始まった。
「お昼からでいい?」
「いいわよ」
お昼からミラお姉ちゃんと模擬戦することになった。
シルバースフィア×シルバースフィア=シルバースフィアになるぞうです。




