ミラお姉ちゃんの剣
ガロックさんがミラお姉ちゃんの剣を完成させた、ミラお姉ちゃんの剣を見に家族でガロックさんが借りている鍛冶場へ
この村にも鍛冶師はいるけどガロックさんが来た時に毎回、色々と教えてもらっているらしい
「ガロおじ、私の剣は?」
「来たか、家族総出かよ」
「俺たちも気になっているからな」
「いいでしょ、ガロック」
ガロックさんは完成させたミラお姉ちゃんの剣を鞘に入れたまま持って来た。
「ミラ、持ってみろ」
「うん」
ミラお姉ちゃんはガロックさんから剣を受け取ると鞘から抜き、重さや握り心地を確かめる
「とてもいい剣ね、ありがとうガロおじ」
「ミラの戦い方を考えた結果の剣だ、その剣の説明をするぞ」
ガロックさんはミラお姉ちゃんの剣について教えてくれた。
お父さんと違いミラお姉ちゃんは手数で戦う剣士、なので剣自体の重さは軽くしている。
剣に魔力を流す事で斬れ味が増すのだが、部分強化の様なやり方ではなく、普通に魔力を流せばいい
ミラお姉ちゃんには風属性の適正があるので魔力の属性変化を使い風属性の魔力を剣に流すと凄いことが起きる。
「レーヴェ、分かった?」
「ミラお姉ちゃんが覚えておかないとダメなんだけど」
「一応、覚えたわよ」
「ミラお姉ちゃんがこれから必要になる訓練はなんでしょうか?」
「筋肉」
「違うよ、魔力操作と魔力の属性変化だよ」
「レーヴェは賢いね、ミラの訓練は私が見ます。」
魔力関連ならお母さんかガンダルフ先生の領分だよね
「坊主」
「呼んだ?ガロックさん」
「坊主にはこれを渡しておく」
ガロックさんに手渡されたのは大人の拳くらいの大きさの銀色の玉を渡された。
「これは?」
「それは昔作った武器でな、魔力を流すことで使いたい武器に変化する。」
魔力を流して盾に変化させてみると形が変わって丸い盾を想像していたのに全く違う形の長方形の盾になった。
「変化までに時間が掛かる?」
「試作段階だからな」
「想像とは違う形になったけど」
「そこも試作段階だからな」
手甲にはなるけど片方だけ、槍にもなるけど長さ的に短槍、剣に変化させるとレイピア、斧も片手斧、変化する時間はどれも同じくらい
「ガロックさん、武器の大きさが」
「そこも試作段階だからな」
「レーヴェ、凄いぞ」
「ガロックが作った最高傑作を普通に使いこなしてるじゃない」
お父さんとお母さんに褒められけど最高傑作?本人試作段階って言ってるけど
「坊主、その『シルバースフィア』はクライド、マリーナ、ミリー、リリーナ、ヤマダ 全員が扱うことが出来なかった武器だ」
「お父さんたちでも使えなかったんだ」
「素材が届き次第、新しいのを作るから楽しみにしておけ」
「うん」
ミラお姉ちゃんの剣の名前は『ワイルドウインド』格好いい名前の剣らしい
この日からミラお姉ちゃんはお母さんによる徹底的な指導が始まり、僕もミラお姉ちゃんが逃げないようにと僕もいるとやる気が出るから一緒に指導を受けた。
ミラお姉ちゃんに前よりも溺愛されるようになった。




