武技断空
ガロックさんと模擬戦をしてから数日が経ち、ガロックさんはミラお姉ちゃんの剣を打っている。
僕とミラお姉ちゃんはいつも通り、森の中で狩り、今日はお母さんに薬草採取も頼まれている。
「レーヴェ、お母さんがおっぱいって牛乳を飲めば大きくなるんだって、毎日飲むから」
ミラお姉ちゃん2人っきりだからとんでもないこと言ってる。
この村には酪農はないんだけど牛獣人のモリーさんが搾りたての牛乳の他にチーズを売っていたりする。
「ミラお姉ちゃんはお母さん似(中身はお父さん似)だから美人になるよ」
「そうね、そうよね」
ミラお姉ちゃんはとてもご機嫌だ
「僕は薬草の採取するから」
「私も手伝うわよ」
「ミラお姉ちゃん、採取の仕方分かる?」
「分からないわ」
「教えるから覚えてね」
「うん」
薬草は葉が必要で根子は必要ない、葉だけを切り取ればよく、生命力も高いため数日後には元に戻っている。
「ミラお姉ちゃん、分かった?」
「お母さんやアーサー兄の説明よりも分かりやすかったわ、さすが私のレーヴェね」
頭を撫でられて抱きしめられる。ミラお姉ちゃんの力が強いし、胸も無いため、只々痛いけど我慢する。ミラお姉ちゃんに嫌われたくないもん
2人で薬草採取、ミラお姉ちゃんの取った葉だけは確認する。薬草に似ている毒草もあるからだ。
「全部薬草だね、ミラお姉ちゃん、よくできました。」
「レーヴェに褒められたわ」
ミラお姉ちゃんの頭を撫でる
「撫でられるのも悪くないわ、寝る時もよろしくね」
「うん」
余計なことをしてしまった。
お母さんに頼まれた薬草も集まり、狩りをするため、息を潜めて森の中を歩く
「ミラお姉ちゃん、イノシシがいるよ」
「大きいわね、狩るわよ」
ミラお姉ちゃんがイノシシを挑発して暴れさせる、疲れ切った所を弓で狙い射る。疲れていなくてもトドメをさせれるなら射るんだけど
「武技『断空』」
突撃してきたイノシシにミラお姉ちゃんが武技を放つと真っ二つに斬ってしまい僕の出番がなかった。
「ごめんね、レーヴェ」
「ミラお姉ちゃん、格好良かったよ」
「もう、レーヴェ大好き」
イノシシはアイテムボックスに収納して村へ帰る 。今回のイノシシは大きすぎるため、村の人たちに分けても余るくらい大きかった。
数日後、ガロックさんはミラお姉ちゃんの剣を完成させた。次に僕の武器なんだけど必要な素材が届き次第作ってくれるって




