ガロック来る
ミラお姉ちゃんと川に行ってから、2人の時は必ず抱き着いてくる。
僕もミラお姉ちゃんが好きだから文句はないけど、ミリーさんに抱きしめられた時の方がなんか、あそこがむずむずして変になるけど安心したんだけど
アーサーお兄ちゃんが家にいる間に森の中で狩りに行ったり、学校の話を教えてもらったり、光魔法と聖魔法を見せてもらったり、模擬戦したり充実した毎日だったけどアーサーお兄ちゃんは学校へ戻るため、また旅立った。それと冬は戻って来れないらしい
アーサーお兄ちゃんが旅立ってから少しして数年振りにガロックさんがやって来た。
「おう、でかくなったな、坊主」
「ガロおじだ」
「ミラはちんちくりんのまんまだな」
ガロックさんはドワーフでお父さんの昔のパーティーメンバーでタンク役、パーティーを解散した今でも冒険者をしながら鍛冶をしているらしい
「クライドに頼まれて、ミラと坊主の武器を作りに来たんだぜ」
「私の剣」
ミラお姉ちゃんは目を輝かせている。
僕の武器は色々使うから荷物が多くなるしお母さんが『アイテムボックス』の魔法を教えてくれない
「坊主の武器に関してはクライドと相談だな」
「ガロックさん、僕はほとんどの武器を扱えるよ」
「クライドの手紙で知っている。だからわしが来たんだ」
今日からしばらくの間、ガロックさんが家に居候することになった。
その日の夜、ミラはレーヴェの部屋で寝ている間
「クライド、手紙の内容じゃ伝わらん」
「ミラは間違いなく、『剣聖』の素質がある。」
「魔法に関しては生活魔法と無属性魔法くらいしか使ってないわ」
「元『剣聖』が言う事なら信じれるな」
10歳で授かる職は進化することがある。クライドがその代表的な例であり、『剣聖』から『剣王』に進化したのは20歳の時だった。
「レーヴェはミリーに似た動きと槍を使った強襲、魔法は2属性同時発動もしてたな」
「ミリーが言ってたな、気になる子がいたから唾付けておいたって」
「ミリーが唾付けた相手ってみんな不幸な目にあってるわね」
「レーヴェも危ないな」
「レーヴェはミリーにべったりだったわ」
「なら安心か」
脱線した話が元に戻り
「レーヴェの武器だが」
「昔、見たあれはどうだ?」
「あれの使い手はいなかったな」
「買っちゃいましょうか?、私の方の実家に言えば買って届けてくれると思うわ」
マリーナの実家は侯爵家で家では女性の権力が1番強い
早速、マリーナは実家に向けて手紙を書いた。
「久しぶりの出会いに乾杯」