お兄ちゃんに家庭教師が付いた
訓練を初めてから1年が過ぎた。
産まれた日があるのに新年に全員が年を取ることになるのはどうしてだろう?この疑問をお母さんに聞くと
「何百年も昔からそうしてきたからよ、教会からの影響も大きいわ」
「そうなんだ」
魔法の訓練ではお兄ちゃんのアーサーは聖、光魔法を中級まで扱えるようになった。お母さん曰く発動までにまだまだ時間が掛かってるからと魔力操作の訓練を追加で加えられている。
お姉ちゃんのミラは身体強化魔法、無属性魔法、生活魔法の訓練中、家族の中で保有魔力量が1番少ないのと集中力がすぐに切れるがお父さんと狩りに行く時や薬草を探す時は集中しているため、実戦で覚えるやり方を思考中らしい
僕の場合は初級魔法のみを扱う訓練だけであきてきた。
お父さんとお兄ちゃんと村の子どもが2人で町の教会へ出かけている。教会がある町はこの村から徒歩で1日掛かるため、元でも冒険者のお父さんが毎年やっている。お父さんたちがいなかった時は冒険者ギルドに依頼していた。
10歳でステータスカードを貰い、12歳から学校に通う、15歳で学校は卒業し大人の仲間入り
お兄ちゃんは冒険者になるつもりはなく、人の怪我や病気を治したいと言ってた。
お姉ちゃんは冒険者になるつもり
僕も冒険者になりたい
2日後、お父さんとお兄ちゃんたちは無事に村まで帰って来た。
「お兄ちゃん、ステータスカード見せて」
「いいけど、レーヴェ あまり人には見せてはいけないんだよ」
ステータスカードは金属でできた板の様な物で魔道具らしい 名前と年齢、職業、適性属性が書かれていた。
「お兄ちゃん、ありがとう」
「ミラは興味なさそうだね」
「お姉ちゃんだからね」
ミラは興味がある物には徹底的だが興味が無いものには感心もしない 今はひたすら剣を振っている
お兄ちゃんは2年後、領都にある学校に通うため村を出る。
お姉ちゃんや僕も冒険者になるため、領都にある冒険者学校に行くことになるけど先のことだし
別の日、お父さんに呼ばれて行くと優しそうなお爺さんがいた。
「アーサー、ミラ、レーヴェ、この人はガンダルフ、お父さんが昔お世話になった人でアーサーの家庭教師になってくれる人なんだ、挨拶」
「「「 こんにちは 」」」
「あの跳ねっ返りので、ゴホン クライドに礼儀正しいお子様たちが」
「昔の話はやめろ、妻の育て方がいいんだよ」
お母さんは朝から薬草採集に出かけていない、お茶はお父さんが淹れたんだと思う
「アーサーはガンダルフから杖術も習うように」
お父さんは外に出ていった。
「アーサーくんにはどれだけ基礎が出来ているか確認しようか」
お兄ちゃんは勉強をするため、僕とお姉ちゃんは邪魔にならないように家から出ていった。
「レーヴェ、あのお爺ちゃん 只者ではないわ」
「お父さんの知り合いは只者ではないでしょ」
前に会ったのはお父さんたちの元パーティーメンバーでタンク役をしていたドワーフのおじさんであとの2人にはまだ会ったことない
お姉ちゃんの模擬戦の相手をする。ルールは魔法無し、木刀のみ 木刀を落とすか降参するまで
お昼までやった結果2勝3敗で負けた。