アーサーの旅立ち5
朝、起きるとベンとマイトはまだ、眠っており 昨夜、誰1人見張りをすることを忘れていた。
着替えてテントの外に出るとベン、マイトも起きて来たようだ。
「アーサーくん、ベンくん、おはよう」
「おはよう、マイト」
「おはようさん、マイト」
マイトは朝食を作り始め、僕とベンはテントの片付けをしている 朝食を作っているマイトの代わりにマイトのテントも片付ける。
「片付けるのも手慣れてきたな」
「1人用で簡素な作りだからね」
「2人とも、出来たよ」
朝食はボア肉と野菜スープと黒パン、黒パンは固いため、スープに浸けて柔らかくして食べる。
「マイトの料理、これで最後か」
「昼過ぎには到着するからね、それに村で食事処を開いてくれたら毎日食べに行けるだろ」
「確かにな」
「学校を卒業したらすぐにはしないよ、修行してからじゃないと」
「マイトは学費、働いて払うんだよな」
「そうだよ」
「アーサーは冒険者だろ」
「そうだね、回復魔法が使えるから教会でもいいと思うけど、高い金額を要求するのに給金が安いらしいからね」
この国には宗教が2つあり、1つはデミトリス教
女神デミトリスを祀り、デミトリス教国に本山がある。アーサーの言っていた高い金額を要求する教会、回復魔法を使える子供を誘拐や勧誘をしている悪い噂まで
もう1つの教会は創世神教、古くからありこの世界を作り出した神を祀る教会。神の名は失伝している
アーサーたちはここの教会でステータスカードを貰った。
この国ではデミトリス教の教会は少ないが獣人やエルフ、ドワーフなどの亜人を毛嫌いしている貴族の領地にはある。
デミトリス教の教えでは亜人は人より劣る、劣等種という扱いで風当たりが強い
シャムロック王国には王国派、貴族派、中立の3グループに分かれており、デミトリス教の教会がある領地のほとんどは貴族派の領地
「デミトリス教の教会が学校のある領地にはないからいいんだけど、創世神教には孤児院があるから」
「アーサーは優しいからな、孤児院に使う金をアーサーの給金になるのは嫌なんだろ」
「ベンの言う通り」
「アーサーくんは冒険者で稼いだ方がいいと思うよ、ポーションも作る予定なんでしょ」
「そうだね、お母さんのポーションには負けるけど」
朝食を食べ終え、3人は領都へ歩く
「着いた〜」
「乗り合いの馬車に乗れば早かったかもな」
「ベンくん、お金は節約だったよね」
「2人共、学校の方に行くからね」
門番にステータスカードを見せて門の中へ
「人が多いね」
「迷子になったら大変だな」
「2人共、学校の場所が分かったから行くよ」
アーサーたちの希望に満ち溢れた学校生活はこれから始まろうとしていた。
入学式、書かないかな 主人公はいちおうレーヴェなんで




