アーサーの旅立ち4
アーサーたちは急いで馬車に群がるゴブリンを倒すために動き、間に合った。
「加勢します。」
馬車の中は分からないが馬車の外では御者の人が腰を抜かしており、護衛の冒険者は2人でゴブリンを倒せずに防戦一方だった。
アーサーたちの加勢により、形勢が逆転していく
「魔技『閃迅祓い乱れ』」
杖に光属性を纏わせ、無数のゴブリンを払っていく 杖に当たるか杖から発生する光属性の魔力でゴブリンたちを倒していく
ガンダルフから教わった杖術を己の物とし、自身しか使えないオリジナル技にまで昇華した。
魔技とは武器に魔力を乗せて放つ技、アーサーたち3兄弟は部分強化を使いこなしているため、部分強化の次の段階である魔技を使う事が出来る。
ガンダルフは部分強化が苦手なため、魔技ではなく杖術しか使えない
『魔術師殺し』時代は身体強化を二重に掛け、接近して杖術でボコっていた。
ベンとマイトは2人で1体のゴブリンをすぐに倒し、急いで次のゴブリンを倒していく、ナイフとトンカチでも必死になればゴブリンでも倒すことができた。
アーサーたちの加勢により、ゴブリンの群れを倒す事ができた。
「ふぅ〜疲れた」
「もう、動けねぇ〜」
地面に座り込むベンとマイト
「坊主たち、助かった。」
「10体くらいなら対応出来るんだけどな、あの数はな」
馬車の扉が開き、中からダンディな茶髪のおじさんが出てきた。
「いや〜助かった、私も娘もこれで終わりかと思ったよ 君たちの助太刀のおかげだ、ありがとう」
「どういたしまして」
「君たちは領都に向かっているんだろ」
「はい、僕たち3人は領都の学校に通うために歩いています。」
「馬車に乗せて領都に向かってあげたいんだけど」
馬車の大きさは4人乗りで僕たちは乗れない
「僕たちは歩いて向かいますよ。村育ちなんで野営は馴れていますし」
「領都に着いたらスザンナ商会に来てくれたらサービスするよ」
「分かりました。」
ダンディなおじさんと話が終わり、おじさんは馬車の中へ馬車の中にいる。女の子の姿をチラッと見ることが出来た、おじさんと同じで茶髪で髪の長い女の子くらいしか分からなかった。
馬車は走り去って行き。ベンとマイトに回復魔法を掛けた。
「うぉぉぉ、俺、復活」
「アーサーくん、ありがとう」
「買い物に行く時はスザンナ商会に行こうか」
「アーサーくん、スザンナ商会って遣り手の商会だよ」
「そうなんだ」
3人は楽しく話しながら街道を進んで行く
「アーサーは冒険者にならないのか?」
「お母さんの診療所を継ぎたいし、村を守るためなら戦うよ」
「アーサーくんのお父さんとお母さんは有名な冒険者だったのにもったいない」
「でも、学費を稼ぐために冒険者になるのはありかな」
3人は今日の野営をする目的地まで到着し、アーサーとベンはテントを組み立てたり、薪を拾ったり、マイトは夕食の準備をして夕食を食べた。
「昼食食べ忘れてたからな〜」
「今日は多めに作ったから」
「マイトの料理は美味しそうだね」
夕食を食べおわり、水浴びするのにはまだ寒いため、生活魔法クリーンでさっぱりする。
「明日には到着だね」
「楽しかったな」
「長期休暇の時に歩いて村に帰ろう」
「それ、いいな」
3人は星を眺めながら眠った。見張りを忘れていたが何も起こらなかった。