レーヴェ記録を塗り替える3
21階層までやって来た。
『エアリアル』と部分強化を使ってダンジョン内を走って次の階層を目指している。
「スライム、ゴブリン、オーク、ジャイアントバット、派生や進化しているのも出てくるな」
レーヴェは23階層までノンストップで走りきり少し休憩を挟む
「ピィ〜」
「疲れたって戦闘してないでしょ」
「キュ〜」
「ご飯か、ちょっと待ってて」
アイテムボックスから料理を取り出して食べる、フィクスとヘリオスには野菜と果物、ドラゴンは雑食だからなんでも食べるらしい、フェニックスは何食べるんだろ?
「よし、行くか」
「ピィ」
「キューー」
レーヴェは魔法を掛け直して走りだし、何も問題無く30階層のボス部屋の前に到着した。
「フィクス、ヘリオス、準備はいい?」
2匹は頷いて反応してくれた。レーヴェは扉を開けてボス部屋の中へ
「あ〜〜〜なるほど、こりゃ2人で戦うことになるな」
30階層のボス部屋にいたのはゴーレムだがただのゴーレムではない、アイアンゴーレム 全身鉄のゴーレムだ
ミラお姉ちゃんやミント先輩がソロでクリア出来なかった理由はアイアンゴーレムは硬い、ミラお姉ちゃんの場合は火力不足、決定打はあるがそこまで行き着けない
ミント先輩の場合は魔法による火力不足だろう、ゴーレムの核は物理攻撃で壊せない、属性攻撃じゃないと傷を付けれないからだ
「鉄って高温で溶けるよね、フィクス」
「ピィ〜」
フィクスがアイアンゴーレムに向けて羽ばたくとアイアンゴーレムを中心に炎の渦が発生した。
レーヴェは『銀狼』を居合の構えでフィクスが使った炎の渦が終わるのを待つ
炎の渦がだんだんと弱まり消えると銀色だったアイアンゴーレムの色が赤く光っており、鉄を熱して叩いて伸ばす時と同じ色になっていた。
「そこだな、雷鳴一刀居合術『雷切』」
風属性の上位属性雷属性を纏い、高速の一閃でアイアンゴーレムの核を真っ二つに斬り裂いた。
「あとは帰るだけだね」
30階層から1階層へ転移してダンジョンの外へ
「ミリーさん記録は?」
「レーヴェ、勝てなかったかしら」
「倒したよ、ねぇ、フィクス」
「ピィ」
僕の記録は5時間で他のみんなはまだダンジョン内にいるそう
「アイアンゴーレムはどう倒したの?」
「フィクスが燃やして僕が斬ったよ」
僕が精霊魔法を使ったかどうかはミリーさんは分かるらしい
「精霊魔法は使ってないようね」
他のクラスメイトがダンジョンから出てくるのを待つことにした。




