睾丸を売って丸儲け
穏やかで大人しそうなミント先輩が『狂戦士』のスキルを使うと普段とは想像できないほど、見違えて見える
「凄まじいね」
「オークを胴体から一撃で真っ二つ」
僕と凛ちゃんは感心している。最後のオークも倒し戦闘が終了したようだ。
「みんな、見てたの恥ずかしい」
ミント先輩の姿は全身返り血で真っ赤になっているが
「ミント先輩は補助と回復魔法が使える人とパーティーを組んでいますよね」
「そうよ、そうじゃないと戦えないから、みんななぜここに?」
「大きな音がしたから気になって来ました。」
「『ウォークライ』ね、あれが開戦の狼煙みたいな物だから」
ウォークライ:普通はヘイトを集めるためのスキルだが狂戦士の場合、ヘイトを集めながら自信へのバフ、テンションを上げることができる。
「みんな、オーク肉はドロップした??」
「ミント先輩、僕はドロップしませんでした。」
みんな、お肉をドロップしているのに僕だけドロップしなかった。
僕がドロップした物を公開するとみんなの反応がおかしかった。
「レーヴェくん、睾丸が20個もドロップするとかおかしいから」
「レーヴェさん、もしかして精力剤を」
「コーティ、そんな物作らないから」
「これは予定変更した方が良さそうね」
オーク肉は僕が預かり、学校で調理して食べることになり、ダンジョンを出て冒険者ギルドへ行き、大量の睾丸を売る
「金貨100枚になっちゃった」
「普通ならパーティーメンバーで割り勘や貢献度で決めたりするのだけれど」
「半分は研究会の費用でいいですよ。残りは打ち上げに使います。余ったらもらいますね」
夕食は貴族がよく行く有名高級レストランに行くことが決まり、着替えるために1度、帰り 再集合することになった。
「玉藻、夕食はいらないから」
「それで、おめかししてどこに行くのじゃ?」
「高級レストラン、ドレスコードがあるから窮屈だけど正装しないといけなくてね」
「難儀じゃのう」
「女の子たちの方が大変だと思うから手伝いに行ってあげて」
「仕方ないのう」
着替えが終わり、自分で淹れた紅茶を飲みながら待っているとおめかしした3人が降りてきた。
「凛ちゃん、紫色のドレス 大人だね」
「そうでしょ、レーヴェくんも格好いいよ」
女性のドレスを褒める、ガンダルフ先生の教えだ
「イリーナは水色なんだ、可愛いぞ」
「え、そう ありがとう レーヴェは王子様みたい」
一応、血筋だけなら王子様なんだけどね
「コーティは髪の色と同じ赤なんだ、とても似合うよ」
「ありがとう、レーヴェさん 勝負ドレスなんですのよ」
3人を褒めているとフィクスが飛んできた
「ピィ、ピィ、ピィ」
「分かった、今すぐ行く みんな、卵が孵りそうなんだ」
龍皇の卵がある部屋に行くと卵にはすでにヒビがあり、徐々にヒビの範囲が広がっている。
そして、卵は眩しい光に包まれて
「キュ、キュ」
「産まれた」
「ピィ」
「分かった、魔力を与えたらいいんだな」
産まれたばかりの龍皇に魔力を送ると龍皇はとても元気になった。
「「「 可愛い〜 」」」
フィクスと仲良く頭の上に登っている
「名前つけない」
打ち上げに行く前に重要な案件が出来てしまった。




