料理研究会へ
料理研究会の部室は調理ができるように魔道コンロや水が出る魔道具など、調理が出来る環境になっているが
「入部希望者ですか?」
「はい・・・」
見に来ただけとは言い出せずに返事をしてしまった。
「私は2年のミント・メルクニルです。入って入って、お茶を用意するから」
翠色の髪をポニーテールにした先輩だった。
僕たちは中に入り椅子に座ってお茶を出されるのを待つ
「私の家の領地で採れた茶葉を使っているんです。」
香りが豊かな紅茶を振る舞われた。
「ミント先輩、美味しいです。」
「ありがとう、あなたたちが料理研究会に入ってくれるとこの研究会がなくならずに済むんだけど」
ミント先輩の話では卒業した先輩がいなくなり、1人だけになり、新入生の獲得が出来なければ料理研究会がなくなることになっている。
メルクニル領は王都から南よりにある領地で伯爵領
「レーヴェ、リン、私、入るよ」
「私も入りますわ」
イリーナとコーティは入部するみたいだ。
「僕と凛ちゃんも入りますよ」
入部する僕たちは自己紹介
「1年のイリーナです。料理はできません」
「1年の凛です。大和国料理が得意です。」
「1年のレーヴェです。料理はできます。」
「1年、留学生のコーティカルテです。コーティとお呼びください」
「君たちを歓迎するよ」
「ミント先輩、休みの日に活動はありますか?」
「休みの日はないけど、どうして?」
「冒険者の仕事もしているので」
僕は不味いことを言ったみたいだ。ミント先輩は目を輝かせている。
「ということは魔物を食べたりするのですよね」
「食べたことはありますよ、オークとか」
「オーク肉、涎がでてきますわ 決めました、休みの日は魔物狩りに行きましょう。」
ミント先輩は1人だけ魔物食に燃えている。
「ミント先輩、冒険者ギルドに登録してますか?」
「してませんよ、魔法と弓が得意です。私の髪は御先祖様にエルフの方がいたようで隔世遺伝らしいですから」
「コーティはどうする?」
「私、こう見えてBランクの冒険者なんですのよ」
コーティカルテ・ガルデリアは帝国では『紅の滅天使』『灼熱の殲滅姫』など呼ばれているがレーヴェたちは何も知らなかった。
それと最年少Aランクになった相手に対抗心を燃やしていることも
「Bランクってことはミラお姉ちゃんと同じか」
「レーヴェくんはミラ先輩の?」
「弟ですよ、ミント先輩」
ミラお姉ちゃんとミュゼお姉ちゃんは学校では本当に有名人だった。
「私とリンはCランクに上がったばかり」
「僕はAランクです。」
僕の肩を誰かが掴んだ
「レーヴェ、貴方、最年少Aランク冒険者になった人かしら」
「そう言われてますね」
「明日、決闘よ」
なぜか決闘することになった。