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人払いの結界

会談も終盤になり


「近日中に宮廷魔術師、全員倒しに行くよ」

「じゃあ、私は騎士団に喧嘩売りに行こうかしら」

「脳筋姉弟、冗談は言わない」

「僕は本気だよ、色々情報集めているけどミリーさんより弱そうだもん」


ミリーさんは精霊に力を借りているから自分の魔力をあんまり使わない、長期戦になれば有利だけど 自分と精霊から借りる魔力制御やらで集中力が続かないと思う


「私も本気だけど」

「ミラお姉ちゃんはお父さんをこてんぱんに倒してからだね、僕は入学前にやったよ」


お父さんも負けず嫌いだからミラお姉ちゃんの相手をする時は強くなっていると思う


「それと・・・・・・・・・公爵家には話すな」


殺気を込めて忠告しておく、部屋の温度が下がった気がした。


「暗殺者ギルドも降参するわね」

「お話しただけだよ、パツキン伯爵家の依頼を取り消せって」


ミスト侯爵とお話した後、僕たちは青龍を呼び出して王都へ帰った。



セルゲイ・ミスト視点


あの御方の御子息は途轍もない化物だった、殺気の込め方、相手に向けて放つプレッシャー、まさに目の前に死神が大鎌を構えているようにも思えた。


「メイソン」

「何でしょう、旦那様」

「彼らの言った通りにしようと思う」

「貯水池の作成、大和国から技術者を召還などですね」

「そうだ、借金だらけの我が領地を潤すにはいい賭けになる」

「かしこまりました。早速、大和国に行ってまいります。」


その後、ミスト侯爵領は米の生産地で有名になるのは数年後の話



レーヴェたちは王都の近くまで到着した。


「青龍、ありがとう」

「早く、龍皇を孵化させろ、これでもいそ」

「送還」


青龍は愚痴愚痴うるさかったりするからさっさと帰ってもらった。お礼は言ったもん


「お姉ちゃんたちは自分の身は自分で護れるよね」

「大丈夫よ」

「これでも近接戦闘もこなせるわ」


ミラお姉ちゃんとミュゼお姉ちゃんはヴェルゲート侯爵邸に帰った。2人とも寮に部屋があるけど報告だろうね


「イリーナ、家まで送るよ」

「ありがとう、レーヴェ、リン」

「僕も周辺警戒はするけど凛ちゃんもお願いね」

「わかった」


ノワールとワイズにも周辺の警戒はしてもらっている。フィクスは僕の頭の上に乗っている


「2人とも、この先に人払いの結界があるよ」

「え、レーヴェ、分かるの?」

「僕、昔から発動する魔法や発動された魔法を見ることが出来るから、それにしても雑な魔術式だね これで良く宮廷魔術師なんかになれたよね」

「レーヴェくん、どうする?」

「ナーゲルがいたら僕が相手をするよ、コウーツとカーラがいてもいなくても2人に任せる こんな所で負けてはいけないよ」

「「 任せて 」」


3人で人払いの結界の中へ踏み込んだ


中にはコウーツより背が高くおかっぱ頭に後ろ髪を伸ばした男と髪の毛が残念なコウーツ、ガタガタ震えているカーラがいた。


「雑な人払いの結界に何日掛けたの?時間と魔力の無駄使いじゃない?」

「貴様のような小僧に何が分かる パツキン家は由緒正しき魔術師の家系だ。」

「ヴェルゲート侯爵家は名門で宮廷魔術師を輩出しているからね、パツキンとレベルが違うよ」


ナーゲルは魔法を発動していたが完成間近で


「『ディスペル』」


闇魔法で打ち消し、発動直前で打ち消されると使用した魔力量より多めに消費される。対魔法使い対策、ガンダルフ先生からのありがたい教え


「魔法が発動しないだと」

「発動が遅いから打ち消したけど」


ナーゲルが魔法を発動するとディスペルで打ち消す、これを合計3回繰り返すとナーゲルは膝をついて息切れしている。


「魔力量少ないね、訓練をサボっていた証拠だね」

「レーヴェくん、片付けたよ」

「レーヴェ、口だけの教師って弱いね」


ナーゲルと遊んでいたら2人はすでに勝っていた。


「明日、宮廷魔術師の所に乗り込もうか」

「レーヴェ、本当にやるの?」

「やるよ」

「レーヴェくん、授業は欠席になっちゃうけど」

「学校の勉強はしなくても分かる範囲だし、1日くらいサボっても問題ないかな」


話していると人払いの結界が破壊された。


「誰かしら、こんな所に人払いの結界なんて張って」

「あ、お母さん」


人払いの結界を破壊したのはイリーナのお母さんで僕たちの担任の先生、リリーナ先生だ。肩にはワイズが乗っている。


「イリーナ、おかえりなさい」

「ただいま」

「これは、なるほど、レーヴェくん、拘束できる?」

「『黒牢』」


黒い牢に3人を収監、視界を闇で閉ざし、牢の大きさはパイナップルサイズになる。


「闇魔法と空間魔法の混成ね」

「正解です。僕のオリジナル魔法です。」

「お母さん、明日、授業サボっちゃ駄目?」

「イリーナは困った子ですね。レーヴェくんもあの人たちに似た性格のようで ならこうしましょう。」


リリーナ先生の提案に乗ることになった。












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