もう少しで上流
川の中流辺りに到着した。
「木が流されて着てるわ」
「ミラお姉ちゃん、その木よく観察して」
ミラは木をよく見ているだけ
「ただの木ね」
「違うよ、その木根本から腐っているんだよ」
腐った木を放置していると土砂崩れの恐れがある。大和国で学んだ知識が役に立つ
「木を間引かなかったせいかも、ミュゼお姉ちゃん、ミスト侯爵領の範囲は?」
「川の上流にある森まで、ここから見えている山は魔の山って呼ばれていて誰の領地でもないわ」
魔の山ね〜、行きたいとは思わないけど何かありそう
上流に向かっているとゴブリン、コボルト、オークなどの襲撃にあうが僕は手を出すなと言われた。
イリーナでもメイスでオークを一撃で倒しているから問題ないだろう
凛ちゃんは背後に回り込んで首を切り落としていたし
ミラお姉ちゃんはやり過ぎ、素材が台無しにする始末
ミュゼお姉ちゃんは風魔法ですぐに倒していた。
「ミラお姉ちゃん、よくランク上げれたね」
「お姉ちゃんは凄いのよ」
「違うでしょ、レーヴェくん、ミラが足止めをして私が仕留めるように動いたからランクが上がれたのよ」
「か、解体は得意だもん」
仕留めたオークをミラお姉ちゃんに解体してもらうが
「ミラお姉ちゃん、何これ?」
「解体よ」
「違うよ、オークの肉は美味いんだよ、なぜ捨てる ギルドでも高値で買い取ってもらえるんだぞ」
「レーヴェくん、私の苦労をわかってくれる?」
「うん、帰ったらミラお姉ちゃんには冒険者ギルドで解体の講義を受けてもらうから」
村で出来ていたことが出来なくなっているって
「ミュゼお姉ちゃんも苦労してるんだ」
「レーヴェくん、分かる?ミラが脳筋だから」
「うん、分かる」
偵察をお願いしていたワイズとフィクスが帰って来た
「ピィ〜ピィピィピィピィ〜」
「興奮するな、何言ってるか分かんない、ワイズ」
「ホ〜ホッホ」
「川の上流でウォータードラゴンが暴れているって」
方針が決まった気がする。
「急いで上流にたどり着いてウォータードラゴンを狩るぞ」
「えっと〜レーヴェ、ウォータードラゴンはBランク以上の魔物よ」
「イリーナなら大丈夫だよ」
「レーヴェ、お姉ちゃんたちに任せない」
「私も巻き込まれた」
ウォータードラゴンをついでに狩ることになった。
「それにしても、長いわねこの川」




