レーヴェの成長
「レーヴェ、妖気って何?」
どう答えるか考えていたら凛ちゃんが変わりに答えてくれた。
「妖気は妖怪という者が発する魔力みたいな物で良い妖怪もいれば悪い妖怪もいる感じです。」
「僕の屋敷にいる玉藻も妖怪だよ」
イリーナ、ミラお姉ちゃん、ミュゼお姉ちゃんは玉藻と面識がある。
「あの子、狐獣人のメイドじゃないの?」
「本当の姿はとても背が高い美人さんだよ」
「レーヴェのいう美人って誰レベルなのよ」
「う〜ん、ヤマダさんの奥さんかな〜とても美人だったよ」
日傘を作る前は外に出ない人だったから、挨拶くらいしか話したことないや
「レーヴェくん、みんなが分かる人じゃないと」
「そうだな〜、出会ったことないかも、でも大人になったらみんな美人になると思うよ ミリーさんみたいな残念美人もたまにいるけど」
「にゃ〜」
「ホッホ」
みんな、顔を赤くしてどうしたんだろ?
「とりあえず、先を急ごう」
妖気のする方へ向かうと牛の姿をしているが下半身が蜘蛛のような生き物が野生のクマを一方的に叩きのめして喰っていた。
「レーヴェくん、あれ牛鬼だよ」
「みんな、魔物で言うとAランクの妖怪だから油断しないように」
クマを食べていてこちらに気づいていないため、先手必勝、銀狼を構えて
「雷鳴一刀流3の型改『裏・瞬雷』」
『迅雷』で懐に入り込み、居合いで5連撃、僕も成長してるんです。身長はあんまり伸びないけど
レーヴェは牛鬼をあっと言う間に片付けてしまった。
「ちょっとレーヴェ、残しておきなさいよ」
「ミラお姉ちゃんには酷だと思って」
「ミュゼとの連携で倒せるわよ」
「ちょっと、ミラ、私 自信ないけど」
「ミュゼなら出来るわ」
凛ちゃんはいつの間にか僕の背後にいた。
「周辺には何もなかったよ」
「警戒ありがとう」
「レーヴェ、怪我はない?」
「怪我はないよ、イリーナもありがとう」
「にゃ〜」
「ホッホ」
「ノワール、ワイズ、さっきからたらしたらし、うるさいよ」
川の上流までまだ距離があるため、休憩 アイテムボックスから龍皇の卵を出すとフィクスが温め始める
「妖気は感じないな、大和国じゃないのに妖怪がいるのはおかしいよね」
「うん、高レベルの陰陽師なら可能だけど式神じゃなかったから自然発生かもしれないよ」
「大和国にちょっと興味ある」
「ごめんね、イリーナちゃん、私とお父さんが里の人たちに命を狙われているから行けないの」
「ごめんね、リン そんな事情があるなんて知らなかった。」
「僕も追ってを倒したし顔を知られてるかも知れないから行けないんだ。だからもっと力を着けてから行こうと思う」
「それなら私ももっと強くなるわ」
お昼ご飯を済ませて上流を目指して出発
「フィクス、ワイズ、偵察お願い」
「ピィ〜」
「ホッホ」