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暗殺者ギルドでお話する

ヴェルゲート侯爵家を訪れてからまだ何もない、今日、学校に行けば明日から休み、ミスト侯爵領に行く予定


「伴助さん、最近忙しい?」

「屋敷の周りの暗殺者は倒しているでござる」


ヴェルゲート家から帰った後、伴助さんと話をした結果、僕が雇う形で護衛の依頼を受けてもらっている。

身内贔屓?違うよ、ビジネスだよ


「尋問はしてる?」

「暗殺者ギルドからの派遣でござるよ、標的はレーヴェ殿、成功報酬は金貨100枚」

「僕の首に100枚は安いよ」

「俺もそう思ってる。」


凛ちゃんも制服に着替えてやって来た。


「朝から物騒な話をしないの」

「すまんな、凛、レーヴェ殿の首が金貨100枚は安すぎると思わないか?」

「それは安いよ、レーヴェくんの首には白金貨200枚以上は必要よ」

「暗殺者ギルドを潰そうかな」

「ああいうギルドは国の特に財力がある者たちが利用するだけでござるよ 忍びの里と同じ感じですな」

「ごめんなさい」

「レーヴェ殿が謝ることではないでござる。今も凛と暮らせているのはレーヴェ殿のおかげでござる」

「そうだよ、レーヴェくんが謝ることじゃないよ」

「嫌な事を思い出させてしまったかと思ってね」


朝食を食べ終えた後


「伴助さん、今日の夕方から3日程出かけます」

「ミスト侯爵領に行くとかでござるな」

「うん、パツキン伯爵ってやつが来たら無視していいから」

「了解でござる」


主君の命を狙った者に慈悲を掛けるなってことでござるな


「玉藻殿」

「妾も伴助と同じ事を考えていたゆえ」


僕と凛ちゃんは学校へ行き、普通に授業を受けてお昼休み 僕と凛ちゃん、イリーナにミラお姉ちゃんとミュゼお姉ちゃんも入れて昼食


「そろそろ暗殺者ギルドを潰そうかなって思うけど」

「どのくらいの強さか気になるわね」


ミラお姉ちゃんは脳筋の戦闘狂のくせに見た目は綺麗なんだよな、胸は普通くらいで残念だけど


「伴助さんが怪我なく倒せてるから冒険者で言うとCランク下位」


伴助さんはBランク中位くらいの強さがある。凛ちゃんはBランク下位くらいの実力はあるよ 本人が自覚してないけど


「お昼の授業って実技だよね?」

「なるほど、レーヴェ 考えたわね」

「ちょっと、レーヴェ、私も巻き込まれるの?」

「そりゃ、イリーナにも強くなって貰いたいから巻き込むよ 怒られる場合は全員でね」


昼食後、全員に闇魔法を掛けて学校から抜け出した。


「暗殺者ギルドの本拠地なんて分かるの?」

「分かるよ、ノワール、お願いね」

「にゃ〜」

「分かったよ、お風呂とブラッシングだな」

「にゃ」


授業中、暇そうなノワールとワイズには王都中を調べ回ってもらっているからね


「あそこみたいだね」

「どう見ても酒場だよね」

「幻惑魔法で姿を変えよう」

「レーヴェくん、幻惑魔法は相手に幻を見せる魔法よね」

「そうだよ、ミュゼお姉ちゃん」

「変身魔法の方がいいんじゃない?」

「ミュゼお姉ちゃん、想像してみて変身魔法を使って体型が変わったとする。上手く戦闘できる?」

「う〜ん」

「身長が高くなると視点が変わるよね、身体が大きいとすぐに動こうにも動けなくなるよ」


全員に幻惑魔法を使い、僕たちの姿は大人に見えるようにした。


酒場に到着し、僕はカウンター席、みんなは別の席で固まって待機


「ミルクをくれ」

「うちにはない」

「ファーレン伯爵領産の美味いミルクあるだろ」

「ちょっと待ちな」


表向きは酒場だが


「どうぞ、奥の部屋へ」


奥の部屋へ向かうがみんなの幻惑魔法を光魔法で透明に見えるように風魔法で足音を消しておいてぞろぞろと動く


「ここでボスがお待ちだ」


中へ通された。


「冒険者か、依頼はなんだ?復讐か、暗殺か?」


僕は指パッチンをして自分の魔法を解除した。


「僕の暗殺を辞めてくれるかギルドがなくなるか選んでくれ」


殺気と威圧を放つと暗殺者ギルドのギルドマスターはすぐに降参してくれた。


「俺たちには無理だ、パツキンからの依頼は破棄する」 

「そうだね、それが身のためだね」

「あんた、本当に12歳なのか」

「ただの最年少Aランク冒険者だけど」


暗殺者ギルドを後にする。


「交渉も上手く行ったね」

「あれただの脅しよね」

「レーヴェを怒らせると怖い」

「レーヴェ、今度、本気で模擬戦よ」 

「嫌だよ、本気だしたらミラお姉ちゃんの手足なくなるよ」

「ミラ、辞めときなさい お父様も5秒持つかしら?」


リッター伯父さんはたしか結界魔法の使い手だったね


「ミラは多重結界に阻まれて負けたよね」

「嫌な記憶よ、あの頃は調子に乗ってたから」

「2秒は持つと思うよ」


学校に戻り、リリーナ先生の部屋でアリバイ工作をしてから下校というか僕の屋敷へ


「イリーナ、荷物は?」 

「レーヴェの屋敷に置いてるよ」

「ミラお姉ちゃんたちの荷物は?」

「私のアイテムボックスに入っているから大丈夫よ」


さすがミュゼお姉ちゃん


「お母さんに教えてもらってたわね」

「ミ、ミラ」


やっぱり、お母さん凄いや


「呼ぶからちょっと待ってて」


念話で青龍を呼び出す。


「レーヴェよ、卵をやるから孵化させてやれば移動手段を作れるぞ」

「卵は貰うけど、今日と帰りは頼んだ」

「まあ、仕方ない」


青龍がやって来た。


「みんな、乗ってくれ」


僕と凛ちゃんは普通に背に乗り


「早く行くよ」

「ええい!!」

「高いの苦手」 

「レーヴェくんといると楽しいわね」


ミスト侯爵領の少し手前まで運んでもらった。
















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